米ゴルフ界、驚きの連続だった1週間【舩越園子コラム】(No.157253) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報
息子と二人三脚で復活優勝を遂げたスチュワート・シンク(撮影:GettyImages)
米ゴルフ界の今週は、動きの多い1週間だった。
全盛期のニクラスは現代のトレンドに近かった【レジェンドのスイング回顧録】
女子ゴルフはメジャー大会の「ANAインスピレーション」が開催され、灼熱のパーム・スプリングスの4日間に注目が集まっていた。日本人選手は畑岡奈紗が7位タイの大健闘だったが、渋野日向子は51位タイ、河本結は69位タイと残念な結果に終わった。
母国の選手のメジャー優勝を待ち望む米国ファンは、ネリー・コルダ(米国)とブルック・ヘンダーソン(カナダ)の優勝争いに見入っていたことだろう。しかし、韓国のイ・ミリムが奇跡の猛追をかけ、3人のプレーオフを制して勝利をさらった。それは驚きの幕切れだったが、その意外な展開は、まさにメジャー大会にふさわしいドラマだった。
男子ゴルフに目をやれば、シニアのチャンピオンズツアーでは観客を入れた形で開催された。「サンフォード・インターナショナル」(9月11〜13日)はコロナ禍でギャラリーを入れた初めての米ツアー大会。土曜日にはジャック・ニクラス(米国)やトニー・ジャクリン(イングランド)などレジェンド4人による9ホールのチャリティ・エキシビションも行なわれ、サウス・ダコタ州のミネハハCCには大勢のゴルフファンが詰め寄せた。
今春、新型コロナに感染し、闘病を経験した80歳のニクラスは、もちろんすでに回復しているが、この日はスイングにも動作にもスピードが無く、飛距離も出ない状態だった。しかし、それでもエキシビジョン・ゴルフの場にやってきて、9ホールをしっかり回った姿に、人々は温かい拍手を送っていた。集まった寄付金は地元のサンフォード小児病院へ贈られ、最終日はミゲル・アンヘル・ヒメネス(スペイン)の優勝に沸いた。
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