4年ぶり60台を支えた差し入れ「私のファン、すごい!」 大山志保が満身創痍で好発進

百戦錬磨の大山志保が好スタート。ファンからの差し入れにも感謝した(撮影:上山敬太)

<アクサレディス 初日◇27日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6539ヤード・パー72>

8メートルを沈め、1番パー5をバーディ発進。すると大山志保は力強くこぶしを握り、腕を上下に5回振った。昨年6月「ヨネックスレディス」以来、10カ月ぶりのツアー出場。代名詞でもあるガッツポーズが、朝イチから飛び出した。

「“いきなり入った!”と思ってテンションが上がりました。いいパットを打てていたので、すごく気持ち良かったです。“この感覚!”と思いながらプレーしていましたね」

傾斜を使って2メートルにつけた2番パー3でもバーディ。5番、さらに3打目を1メートルにつけた8番パー5でも伸ばし、2位で折り返した。40分ほどのインターバルを挟んで後半へ。だが、10番パー5でティショット後、足に違和感を覚えた。

「右足がつって、そのまま打っている感じ。ゴルフに関しては自信があるけれど、やっぱり体が…」と不安を抱いた。かねて悩まされている足裏の痛みとは、また別の症状。勢いに乗っていた前半から一転、後半はパーを重ねていくための戦略を強いられた。

終盤17番では「テンプラして、ダフって、アプローチが強く入って」とボギー。惜しくもボギーフリーとはならなかったが、4バーディ・1ボギーの「69」で、2022年「フジサンケイレディス」第2ラウンド以来、4年ぶりの60台をマークした。自己評価は「85点」。3アンダー・11位で、ホールアウト後は笑顔もこぼれる。

初日から多くのファンが一挙手一投足に注目した。つった痛みで足取りは重かったが、それを見かねたファンから鎮痛消炎スプレーを差し出される場面もあった。「かなり効きました。私のファンの方、スゴイ!」。プレー後は2時間ほどのケアが欠かせない満身創痍の状態でも、前を向き続ける。

「前半はいいゴルフでした。自信にもなったし、課題も見つかったからいい一日だった。予選通過…というか、やるからには上を目指したい。まだまだ行きたいです」

22年「ブリヂストンレディス」以来、4年ぶりの決勝進出だけでは満足しない。「みんなそれぞれ(痛みや悩みが)あると思う。でも私は人一倍、心が強い。それでカバーして、なんとかプレーしています」。不屈の闘志が大山のゴルフ人生を支えている。(文・笠井あかり)