
<ミラノ・コルティナ五輪2026 日程:2026/2/6 ~ 2/22 場所: ミラノ、 コルティナ・ダンペッツォほか>
2月6日から、ミラノ・コルティナ五輪2026が開幕する。
今大会、カーリング日本代表にはフォルティウスが選出されている。
本記事では、そんなミラノ・コルティナ五輪2026カーリング日本代表選手を紹介する。
吉村 紗也香(よしむら さやか)

写真:吉村紗也香/提供:築田 純/アフロスポーツ
2026年ミラノ・コルティナ五輪のカーリング女子日本代表において、司令塔のスキップとして初の大舞台に挑むのが吉村紗也香である。北海道北見市常呂町出身。ジュニア時代から国内で無類の強さを誇り、2013年世界ジュニア選手権で日本女子初の銅メダルを獲得するなど早くから頭角を現したが、五輪への道は決して平坦なものではなかった。
吉村にとって、今大会の切符はまさに「5度目の挑戦」で掴み取った悲願である。高校時代の2010年バンクーバー大会予選から数え、16年にわたりあと一歩で夢を逃し続けてきた。特に前回北京五輪の代表決定戦では、宿敵ロコ・ソラーレに大逆転負けを喫し、どん底を味わった。
しかし、結婚と出産、そしてチームの再編という大きな転機を経て、氷上に戻った彼女は以前にも増して強靭な精神力を手に入れた。2025年の日本選手権制覇、そして同年12月の世界最終予選を勝ち抜き、ついに「オリンピアン」の称号を手にしたのである。
精密機械と称される正確なドローショットに加え、母となり、一投の重みを深く理解するようになった彼女の采配は、チームに揺るぎない安定感をもたらしている。平昌の銅、北京の銀と続く日本女子のメダルの系譜。そのバトンを託された34歳の「ママさんスキップ」は、最高の色を求めてミラノのハウスを狙う。
小野寺 佳歩(おのでら かほ)

写真:小野寺佳歩/提供:築田 純/アフロスポーツ
2026年ミラノ・コルティナ五輪のカーリング女子日本代表において、チームの要であるサードを務め、12年ぶりとなる夢舞台に帰ってきたのが小野寺佳歩である。2014年ソチ五輪に22歳の若さで出場して以来、持ち前の身体能力と磨き抜かれたショット精度で、長年にわたり日本のカーリング界を牽引し続けてきた。
小野寺の最大の特徴は、カーリング界屈指とも言われる高い身体能力にある。高校・大学時代には陸上の七種競技や100mハードルでインターハイに出場した経験を持ち、そのパワーを活かした力強いスイープと、正確無比なソフトウエイトのショットを両立させる。
氷上での真剣な表情の一方で、普段は事務職として働く「会社員ジャンパー」としての顔も持ち、五輪直前までデスクに向かう親しみやすいキャラクターでも人気を集めている。
北京五輪での代表落選という苦い経験を経て、今大会の切符を掴むまでの道のりでは、チームの戦術を支えるサードとして精神的な成長も遂げた。スキップの吉村紗也香とはジュニア時代からの盟友であり、互いを知り尽くした二人のコンビネーションは、フォルティウスの最大の武器となっている。
12年前のソチで見せた輝きを、より洗練された技術と経験に変えて。34歳となった実力者が、ミラノの氷上でチームをメダルへと導く決定的な一投を放つ。
小谷 優奈(こたに ゆうな)

写真:小谷優奈/提供:築田 純/アフロスポーツ
2026年ミラノ・コルティナ五輪のカーリング女子日本代表において、パワフルかつ精度の高いショットを武器に初の大舞台へと挑むのが、セカンドの小谷優奈である。神奈川県相模原市出身。カーリングの聖地である北海道や長野県以外の地域から日本代表へと駆け上がった、競技界でも稀有な経歴を持つ27歳の実力者だ。
小谷の最大の持ち味は、相手の石を弾き出すテイクアウトショットの威力と、氷上の状況を的確に捉える判断力にある。小学4年生から父の影響で競技を始め、地元のアイススケート場「銀河アリーナ」で技を磨いた。
高校生から「チーム富士急」の主力として頭角を現すと、2018年には日本選手権を制覇。2022年のフォルティウス加入後は、持ち前の向上心でチームの戦術に不可欠なピースとなり、2025年の全日本選手権優勝、そして世界最終予選での五輪切符獲得に大きく貢献した。
五輪直前の2026年1月に地元で開催された壮行会では、「行くからには金メダルを取りに行く。全身全霊で楽しみたい」と力強く宣言。老朽化により閉鎖が予定されている地元の練習拠点の存続を願い、自らの活躍でカーリングへの関心を高めようとする郷土愛も彼女の原動力となっている。
ベテランの吉村紗也香、小野寺佳歩らと共に、チームに活力を与える若き力が、ミラノの氷上でどのような「金」の軌跡を描くのか注目が集まる。
近江谷 杏菜(おおみや あんな)

写真:近江谷杏菜/提供:築田 純/アフロスポーツ
2026年ミラノ・コルティナ五輪のカーリング女子日本代表において、盤石な試合運びを支えるリードとして、16年ぶりとなる夢舞台に返り咲いたのが近江谷杏菜である。2010年バンクーバー五輪に「チーム青森」の最年少メンバーとして出場して以来、幾多の苦難を乗り越え、36歳となった今、再び世界の頂点を目指す戦いへと身を投じる。
近江谷の最大の武器は、20年以上のキャリアに裏打ちされた抜群の安定感と、戦術の基礎を作るリードとしての高い遂行能力にある。1998年長野五輪代表の父・好幸氏を継ぐ「親子二代オリンピアン」として知られ、その正確なデリバリー(投球)と粘り強いスイープは、チームに計り知れない安心感をもたらしている。かつて五輪の重圧に苦しんだ経験を糧に、「最後の最後まで成長し、誰にも負けない強い気持ちで金メダルを取る」と語るその言葉には、ベテランならではの重みと決意が滲む。
若手からベテランまで個性豊かなメンバーが揃うフォルティウスにおいて、彼女の存在は精神的な支柱でもある。バンクーバーでの8位という結果を塗り替え、日本カーリング界に悲願の金メダルをもたらすために。長年磨き続けてきた氷上の技と、不屈の精神をミラノのハウスに刻み込む彼女の挑戦に、多くのファンが熱いエールを送っている。
小林 未奈(こばやし みな)

写真:小林未奈/提供:西村尚己/アフロスポーツ
2026年ミラノ・コルティナ五輪のカーリング女子日本代表において、チームの戦術を支えるリザーブ(控え)として初の大舞台に挑むのが小林未奈である。北海道釧路市出身の23歳。小学生からカーリングを始め、北海道のアスリート発掘・育成事業「北海道タレントアスリート発掘・育成事業(TID)」の1期生として、同事業出身者で初のオリンピアンとなる快挙を成し遂げた。
小林は2020年のユース五輪で銀メダルを獲得するなどジュニア時代から頭角を現し、2021年末にフォルティウスに加入した。リザーブという役割ながら、2025年12月の世界最終予選では体調不良のメンバーに代わって急遽リンクに立ち、安定したショットで五輪切符獲得に貢献。有事の際にも即座に対応できる高い技術と、常に準備を怠らないプロフェッショナルな姿勢は、チームにとって不可欠な戦力となっている。
「小学生の頃からの夢だった」と語る五輪の舞台。若手らしいフレッシュな感性と、TIDで培われた確かな基礎、そして海外留学を断念してまで国内での成長を選んだ不屈の精神を武器に、ミラノの地で「金メダルを北海道に持ち帰る」という誓いの達成を目指す。
頼れる5人目のメンバーとして、彼女がチームの絆をいっそう強固なものにする。
2026年ミラノ・コルティナオリンピック カーリング女子日本代表
吉村 紗也香(よしむら さやか):フォース / スキップ
小野寺 佳歩(おのでら かほ):サード
小谷 優奈(こたに ゆうな):セカンド / バイス
近江谷 杏菜(おおみや あんな):リード
小林 未奈(こばやし みな):リザーブ
2026年ミラノ・コルティナオリンピック カーリング競技日程(日本代表戦)
2月12日(木)
第1戦 vs スウェーデン(17:05〜)
第2戦 vs デンマーク(27:05〜)
2月14日(土)
第3戦 vs スイス(17:05〜)
第4戦 vs アメリカ(27:05〜)
2月15日(日)
第5戦 vs 韓国(22:05〜)
2月16日(月)
第6戦 vs カナダ(27:05〜)
2月17日(火)
第7戦 vs イタリア(22:05〜)
2月18日(水)
第8戦 vs イギリス(27:05〜)
2月19日(木)
第9戦 vs 中国(22:05〜)
2月20日(金)
準決勝(22:05〜)
2月21日(土)
3位決定戦(22:05〜)
2月22日(日)
決勝(19:05〜)
※いずれも日本時間
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