
<ミラノ・コルティナ五輪2026 日程:2026/2/6 ~ 2/22 場所: ミラノ、 コルティナ・ダンペッツォほか>
2月6日から、ミラノ・コルティナ五輪2026が開幕する。
今大会、スノーボード日本代表には北京五輪でメダルを獲得した平野歩夢や竹内智香ら日本のトップ選手が選出されている。
本記事では、そんなミラノ・コルティナ五輪2026スノーボード日本代表選手を紹介する。
平野 歩夢(ひらの あゆむ)

写真:平野歩夢/提供:AP/アフロ
2026年ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード男子ハーフパイプにおいて、史上初の4大会連続メダル獲得という偉業に挑むのが、前回王者の平野歩夢である。2014年ソチ、2018年平昌での銀メダルを経て、2022年北京五輪で悲願の金メダルを手にした日本の絶対的エースは、27歳となった今大会、再び五輪連覇の懸かる舞台へと立つ。
これまでのキャリアは常に挑戦の連続であった。冬季五輪での活躍のみならず、2021年東京五輪にはスケートボードで出場し、夏冬の二刀流を実現させた。ミラノ五輪へ向けては、地元・新潟県村上市に完成した練習施設を拠点に、さらなる高難度トリックの習得に励んできた。
今シーズンは1月のW杯ラックス大会決勝で激しい転倒に見舞われ、複数箇所の骨折を負う不運に見舞われたが、驚異的な回復力を見せている。腫れや痛みを抱えながらも、代表合流を目指してリハビリと実戦練習の再開を急いでいる。
「トップに立ち続けるには新しいアイデアが必要」と語る王者は、誰も見たことのない高みを目指し、極秘裏に新技の磨き込みを続けてきた。
北京の金から4年、心身ともに成熟した平野がミラノの雪上で自らの限界を突破し、再び世界の頂点に返り咲く瞬間を、世界が注視している。
荻原 大翔(おぎわら ひろと)

写真:荻原大翔/提供:ZUMA Press/アフロ
2026年ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード男子ビッグエアおよびスロープスタイルにおいて、世界を震撼させる「スピンマスター」として金メダル獲得の期待を背負うのが荻原大翔である。茨城県出身の20歳は、3歳で競技を始め、12歳でプロ資格を取得。早くからその非凡な才能を開花させ、次世代を担う新星として注目を集めてきた。
荻原の真骨頂は、人知を超えた圧倒的な回転技術にある。2022年に世界初となる「バックサイドクイントコーク2160(横6回転)」を成功させると、2025年1月のX Gamesではさらにその先を行く前人未到の「バックサイド2340(横6回転半)」を世界で初めて完遂。大会史上類を見ない異次元のトリックを提げ、初出場にして金メダルに輝く快挙を成し遂げた。
さらに五輪直前の2026年1月、再びX Gamesの舞台で同大技を成功させて2連覇を達成し、名実ともに世界最高のジャンパーとしてミラノの地へ乗り込む。
「スノーボードは魅せてなんぼ」と語る通り、彼の滑りには単なる難易度だけではない、カルチャーとしての遊び心と美学が宿る。高い身体能力と、失敗を恐れず新たな領域を切り拓く探究心が生み出す「バックサイド2340」は、今や彼の代名詞となった。
初出場となる五輪という大舞台においても、その淡々とした勝負強さと爆発的なスピンを武器に、頂点へと駆け上がる準備は整っている。世界が注目する若き才能が、冬の空にどのような放物線を描くのか。その飛翔は、スノーボードの歴史に新たな一ページを刻もうとしている。
村瀬 心椛(むらせ ここも)

写真:村瀬心椛/提供:ZUMA Press/アフロ
2026年ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード女子スロープスタイルおよびビッグエアにおいて、日本女子史上初の「金メダル」獲得に最も近い位置にいるのが村瀬心椛である。2022年北京五輪のビッグエアで、日本女子最年少メダリストとなる銅メダルを手にしてから4年。21歳となった彼女は、世界の女子スノーボード界の常識を塗り替える存在へと進化を遂げた。
村瀬の最大の武器は、男子顔負けの回転数と卓越したボードコントロールにある。五輪直前の2026年1月、米コロラド州で開催された冬季Xゲームのビッグエアにおいて、彼女は女子史上初となる超大技「バックサイド・トリプルコーク1620(縦3回転、横4回転半)」を実戦で成功させるという歴史的快挙を成し遂げた。
今シーズンのW杯でもスロープスタイルで優勝を飾るなど、二冠も射程圏内に捉える充実ぶりを見せている。北京での悔しさと喜びを糧に、磨き上げた「世界初」の技を携えて挑む2度目の五輪。日本のエースから世界の女王へ。村瀬が描く放物線の先には、日本女子スノーボード界がまだ見ぬ最も輝かしい色のメダルが待っている。
竹内 智香(たけうち ともか)

写真:竹内智香/提供:YUTAKA/アフロスポーツ
2026年ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード女子パラレル大回転において、日本女子選手として史上最多となる「7大会連続出場」という金字塔を打ち立て、現役最後の舞台に挑むのが竹内智香である。2002年のソルトレークシティ五輪から四半世紀、常に世界の第一線で戦い続けてきた42歳の鉄人は、自身のキャリアの集大成としてイタリアの雪嶺へと向かう。
竹内の代名詞は、長年スイスを拠点に磨き上げた、力強く洗練されたカービング技術にある。2014年ソチ五輪では、スノーボード競技の日本女子初となる銀メダルを獲得し、日本アルペン界の歴史を塗り替えた。その後も大怪我や年齢による衰えを微塵も感じさせない不屈の精神で進化を続け、今シーズンもW杯で表彰台に上がるなど、世界トップクラスの実力を維持して代表入りを果たした。
2026年2月8日の五輪レースを現役最後の舞台と定めている彼女は、「もう一回本気で勝ちにいきたい」と決意を語っている。後輩であり世界女王の三木つばきを時に支え、時に競い合う壁として牽引してきた第一人者は、最後の一本まで攻めの姿勢を崩さない。
感謝の思いを胸に、長年追い求めた理想の滑りを五輪で体現しようとするその姿は、日本スポーツ史に残る伝説の幕引きとなるだろう。
2026年ミラノ・コルティナオリンピック スノーボード男子日本代表
ハーフパイプ
平野 歩夢(ひらの あゆむ)
戸塚 優斗(とつか ゆうと)
平野 流佳(ひらの るか)
山田 琉聖(やまだ りゅうせい)
スロープスタイル/ビッグエア
長谷川 帝勝(はせがわ たいが)
木俣 椋真(きまた りょうま)
荻原 大翔(おぎわら ひろと)
木村 葵来(きむら きら)
パラレル大回転
斯波 正樹(しば まさき)
2026年ミラノ・コルティナオリンピック スノーボード女子日本代表
ハーフパイプ
小野 光希(おの みつき)
冨田 せな(とみた せな)
清水 さら(しみず さら)
工藤 璃星(くどう りせ)
スロープスタイル/ビッグエア
村瀬 心椛(むらせ ここも)
岩渕 麗楽(いわぶち れいら)
深田 茉莉(ふかだ まり)
鈴木 萌々(すずき もも)
パラレル大回転
三木 つばき(みき つばき)
竹内 智香(たけうち ともか)
2026年ミラノ・コルティナオリンピック スノーボード競技日程
ビッグエア(BA)
2月6日(金) 03:30〜:男子 予選
2月8日(日) 03:25〜:男子 決勝
2月9日(月) 03:00〜:女子 予選
2月10日(火) 03:25〜:女子 決勝
パラレル大回転(PGS)
2月8日(日) 17:00〜:男女 予選、決勝トーナメント
ハーフパイプ(HP)
2月11日(水) 18:30〜:女子 予選
2月12日(木) 03:30〜:男子 予選
2月13日(金) 03:30〜:女子 決勝
2月14日(土) 03:30〜:男子 決勝
スノーボードクロス(SBX)
2月12日(木) 18:00〜:男子(予選〜決勝)
2月13日(金) 18:00〜:女子(予選〜決勝)
2月15日(日) 22:40〜:混合団体
スロープスタイル(SS)
2月16日(月) 18:30〜:女子 予選
2月16日(月) 22:00〜:男子 予選
2月17日(火) 21:00〜:女子 決勝
2月18日(水) 20:30〜:男子 決勝
※いずれも日本時間
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