はじめまして。
NPO法人日本卓球療法協会理事長の長渕晃二と申します。
私は長年、介護・福祉やまちづくりに携わってきましたが、そのいずれにも卓球が活きることはたくさんありました。
そこで本連載「スポーツを活かした民間資格づくり」では、わたしのこれまでの経験などを交えながら、スポーツを活かして民間資格をつくることについて全4回にわたって探っていきます。
第1回では、「卓球と音楽・音響の関係の多様さと可能性」というテーマでお話しさせていただきます。
＞＞シニア世代からの卓球入門 第1回：卓球のおもしろさと連載のねらい
卓球と音楽・音響の関係の多様さと可能性
卓球が長きにわたって世界中で愛好されている理由の1つには、リズミカルな「音」があります。
通常の球の音だけでなく、サウンドテーブルテニス、卓球バレー・卓球ホッケーなどに使用する転がす専用のサウンドボールも、鈴のような音がします。
そしてそれら、卓球と音楽・音響の関係は、視覚・聴覚・触覚刺激による脳の活性化のほかにも、実に多面にわたっています。
①演奏会で楽器の1つとして
②卓球がテーマの楽曲
③卓球指導と音楽
④高揚感・集中力・応援・リラックス
⑤楽器使用のレク
⑥卓球台の活用法
本連載では、これらについて実際の活動や、今後のアイデアについてもふれていきたいと思います。
そして、卓球と音楽・音響のコラボ、さらには卓球療法と音楽療法・音響療法のコラボが広がればと思います。
なお、演奏活動を行う卓球愛好家は少なからずいますが、どちらも「速さ」「考えながら」「体全体を使う」という特徴があるため、脳の活性化には相乗効果があるかもしれません。
卓球と音楽の双方を同日に取り入れてきた介護施設もあります。
かつては、とある老人ホームで1つのレク時間で歌も卓球も行っていた例があります。
また、現在もピンポンデイハッピー渋谷ではプロやアマチュアによる演奏会を行うことがあります。
筆者プロフィール：長渕晃二（ながぶちこうじ）
ＮＰＯ法人日本卓球療法協会理事長。NPO法人日本ピンポンパーキンソン理事。明治学院大学大学院修了（社会福祉学修士）。短大・専門学校での教員・卓球顧問や福祉施設での卓球経験あり。現在有料老人ホーム、デイサービス、介護予防サロン、メンタルクリニックで卓球療法を行う。著書は『コミュニティワーカー実践物語』(筒井書房)、『卓球療法士テキスト』『卓球療法入門』(サイドウェイズ)ほか。
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