
チェット・ホルムグレン(写真:AP/アフロ)
昨シーズンのNBAチャンピオンチームであるサンダーが王朝を築こうとしている。
12月11日に行われたサンズ戦では138-89と49点差をつけて勝利しており、今シーズンの成績を24勝1敗とした。
このペースでシーズンが進めばレギュラーシーズンの勝利数で歴代1位となる73勝9敗(2015-2016シーズンのウォリアーズ)の記録を更新することになる。
サンダーの圧倒的強さの要因①ディデンス力
サンダーは平均得点が123.6点とNBA全球団の中で2番目に高い数値となっているが、最大の特徴は「ディフェンス力」だろう。
コートに立つすべての選手がハードワークをするチームとして知られており、スティール数は1試合平均10.2とNBAトップクラスの数字だ。
また、ペイント内のディフェンス力も高いため、相手チームからするとハイプレッシャーをかいくぐった後もリングが遠く感じるはずだ。
そのため被FG%は37.1%とNBA全球団の中で圧倒的な低さを誇っている。
どんなスポーツにも言えることだが、ディフェンス力の高いチームはシーズンを通して安定した戦いができるため、今後サンダーが大きく崩れる可能性も低いといえるだろう。
サンダーの圧倒的強さの要因②ベンチメンバーのレベルの高さ
もう1つのサンダーの強さの要員は、「ベンチメンバーのレベルの高さ(層の厚さ)」だ。
他チームは1試合で2桁得点を記録する選手の人数は4人~6人程度だが、サンダーの場合は6人~8人が2桁得点を記録する試合も珍しくない。
昨シーズンの得点王であるシェイ・ギルジャス・アレキサンダーやジェイレン・ウィリアムズ、チェット・ホルムグレンの3人はもちろんのこと、エイジェイ・ミッチェルやアーロン・ウィギンズ、ウスマン・ジェン、アイザイア・ジョー、ルーゲンツ・ドート、アレックス・カルーソなど2桁得点が可能だ。
そのため、エース級の選手がベンチに下がったとしても、確かなディフェンス力とベンチメンバーのレベルの高さ(層の厚さ)でさらに点差を広げてしまう。
つまり、サンダーは「付け入る隙がまったくないチーム」なのだ。
アイザイア・ハーテンシュタインが怪我から復帰すれば、さらにその強さは増すだろう。
果たしてサンダーは本当にシーズン最多勝利を更新してしまうのか。
今後の試合も注目だ。
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