
佐野海舟(写真:picture alliance/アフロ)
インターナショナルウィークが終わり今週末より欧州各国のリーグ戦が再開しているが、気になるのはやはり11月シリーズに出場していた日本代表選手たちだろう。
特にこのシリーズで最もセンセーショナルな活躍を見せた佐野海舟は、今後クラブと代表でどれほど存在感を高めていくのか気になるところだ。
クラブでは安定したプレーを継続もチームの調子は低調
佐野は今季もマインツの絶対的主力としてプレーしている。
リーグ戦ではすべての試合でスタメンフル出場しており、代表帰りだった11月21日のホッフェンハイム戦でも90分プレーしている。
チーム自体はエースのブルカートが抜けた穴をなかなか埋められず降格圏となる17位となっている。
ECLでは3連勝と良い流れではあるが、やはりチームとしての低調感は否めない。
こればかりは好調な佐野だけでは解決できない問題であるため、冬の移籍市場で優秀なストライカーを獲得するしかないだろう。
日本代表における佐野のベストパートナーは?
マインツとは打って変わって日本代表は絶好調だ。
その中心的存在となっているのが佐野であり、もはや「佐野と誰を組ませるか?」といった議論が話題になるほどである。
結論から先に言えば、「対戦相手による」といったところだろう。
基本的には「佐野-鎌田」がベストではある。
激しい守備ができ縦への推進力のある佐野とパスやドリブルで攻撃を活性化できエリア付近に顔を出せる鎌田の組み合わせは非常に強力だ。
強豪国相手であっても通用する可能性はある。
ただし、このボランチの組み合わせがすべての試合でベストであるとは言い切れない。
イングランドやアルゼンチンなど押し込まれる展開が多くなる相手であった場合は、「佐野-遠藤」の組合わせの方がハマる可能性が高い。
佐野はアンカータイプのプレーも可能だが、基本的にはボックスタイプの選手であり、CBの前で鍵をかけるようなプレーを得意とする遠藤との相性も良い。
かつてのガットゥーゾやカンテ、現代サッカーであればカイセドのように「闘犬」として中盤のいたるところでデュエルしてくれるはずだ。(奪った後にショートカウンターが発動できるメリットもある)
「佐野-田中碧」も悪くない組み合わせだが、田中碧は時折り攻撃に意識が向きすぎる傾向にあるため、CBの前のポジションが空かないように佐野がバランスを取る必要がある。
そういった意味では、鎌田不在時もしくは鎌田がシャドーで出場している際の選択肢の1つであるといえるだろう。
藤田譲瑠チマに関しては個人としての実力をもう一回り付けてからでなければ、遠藤や鎌田、田中碧との比較対象にはならない。
最後の選択肢として、「佐野-守田」といった組み合わせもあるが、これも守田がベストコンディションを取り戻し代表に復帰してからでないとわからないだろう。
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