佐藤瞳が単複2冠 五十嵐史弥が男子ダブルス2連勝【卓球・WTTフィーダーグダニスク2025トピックス3選】

<卓球・WTTフィーダーグダニスク2025 日程:2025年11月10日〜11月14日 場所:グダニスク(ポーランド)>

11月10日〜11月14日にかけてポーランドのグダニスクにてWTTフィーダーグダニスク2025(以下、WTTグダニスク)が行われ、全種目で優勝者が決まった。

本記事では、WTTグダニスクで話題となったトピックスを3つ紹介する。

五十嵐が男子ダブルスで2連勝

男子ダブルスでは五十嵐史弥/松下大星(日の出医療福祉グループ)ペアが初優勝。予選を通過して本戦に進み、準々決勝ではニコラス・ラム/フィン・ルー(オーストラリア)ペアとのフルゲームを制すと、準決勝・決勝はいずれもストレート勝ちと、勢いそのままに頂点へ駆け上がった。

五十嵐は先日のWTTフィーダー・ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア大会に続く男子ダブルス2大会連続優勝。松下にとってはWTTでの初タイトルとなった。

世界ランク145位の若手がパリ五輪代表下し優勝

男子シングルスでは、世界ランク145位(11/17時点)のウィム・ヴェルドンショット(ドイツ)が大躍進。決勝ではパリ五輪韓国代表の趙大成(チョデソン)をゲームカウント3-1で下し、自身初のWTTタイトルを獲得した。

ヴェルドンショットはこれまでWTTを中心に国際大会の経験を積んではいたが、世界ユースの代表経験もなく、ヨーロッパ選手権も年代別の大会にしか出場していなかった選手。しかし、今シーズンに入ってWTTコンテンダーやスターコンテンダーに出場するようになり、今大会では満を持してシニア初のタイトルを獲得した。

現在のドイツ代表はドミトリ・オフチャロフ、パトリック・フランチスカ、邱党(キュウダン)、ベネディクト・デューダなど、世界ランク2桁のトップ選手がひしめき合っているため、そこに割って入るのは容易ではない。

しかし、ヴェルドンショットはまだ20歳であり、今後大化けする可能性は十分にある。ドイツの新鋭の今後の活躍に注目が集まる。

佐藤瞳が単複2冠

女子シングルスは、第1シードのカットマン・佐藤瞳(日本ペイントホールディングス)が優勝。決勝まで1ゲームも落とさない圧巻の内容で戴冠を果たした。さらに、横井咲桜(ミキハウス)とのダブルスでも、失ったゲームはわずか1つと安定したプレーを披露し、2冠を達成している。

WTTフィーダーグダニスク2025最終結果

男子シングルス

第1位:ウィム・ヴェルドンショット(ドイツ)
第2位:趙大成(チョデソン・韓国)
第3位:ミハイ・ボボチカ(イタリア)、金民赫(キムミンヒョク・韓国)

女子シングルス

第1位:佐藤瞳(日本ペイントグループ)
第2位:金成珍(韓国)
第3位:ザレシュ・アカシェワ(カザフスタン)、ナタリア・バヨル(ポーランド)

男子ダブルス

第1位:五十嵐史弥/松下大星(日の出医療福祉グループ)
第2位:ルボミール・ピシュテイ/ヤコブ・ゼリンカ(スロバキア)
第3位:Martin ANDERSEN(デンマーク)/Norbert TAULER(スペイン)、趙大成(チョデソン)/金民赫(キムミンヒョク・韓国)

女子ダブルス

第1位:横井咲桜(ミキハウス)/佐藤瞳(日本ペイントグループ)
第2位:Kheith CRUZ(フィリピン)/Sally MOYLAND(アメリカ)
第3位:ナタリア・バヨル/Anna BRZYSKA(ポーランド)、アンナ・ベングジン/カタジナ・ベングジン(ポーランド)

混合ダブルス

第1位:ルボミール・ピシュテイ/タチアナ・ククルコバー(スロバキア)
第2位:KWON Hyuk/金成珍(韓国)
第3位:ヤコブ・ゼリンカ(スロバキア)/Brianna BURGOS(プエルトリコ)、KIM Gaon/YOO Yerin(韓国)

文:ラリーズ編集部