
国内女子ツアーもいよいよ大詰め。「伊藤園レディス」の初日、神谷そらが「65」をマークし、木村彩子とともに7アンダー・首位タイ発進を決めた。現在ドライビングディスタンス1位の神谷は、きょうの計測でも平均263ヤードをマーク。そんな飛ばし屋のスイングから、アマチュアの参考になる点をプロコーチの南秀樹が解説してくれた。
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神谷選手は大きなトップから腰を切って、思い切り良く振り抜くスイング。迷いなく振り切るので飛距離が出る反面、調子が落ちると曲がりも大きくなる傾向がありましたが、以前に比べてスタンスが狭く、トップもコンパクトめになり、安定性を求めたスイングに変化しているように見えます。
大きな飛距離を生んでいるポイントのひとつが下半身リード。特に左足を強く踏み込んでいるのは、「飛距離を伸ばしたい」と思うゴルファーなら取り入れたい動きです。トップを作ってから左足を大きく、30センチ程度上げてから踏み込み、一気にフィニッシュまで振り切る練習をしてみてください。
30センチ足を上げることで「踏む」感覚が明確になり、左足内側に体重も乗せやすくなるんです。ステップ打ちやヒールアップよりもオススメです。大事にしてほしいのが左足を勢い良く「ドン」と踏み込んだら、「バーン」とフィニッシュまで振り切ること。インパクトに合わせるように「バン」で終わってしまうとスピードが減速。飛距離アップは望めません。神谷選手のように思い切り振り切ることを心がけてください。
■神谷そら
かみや・そら/2003年生まれ。岐阜県出身。ルーキーイヤーに初優勝を挙げると、国内メジャー「日本女子プロゴルフ選手権」で2勝目を達成。昨年のドライビングディスタンスは262.71ヤードで3位。今年は261.71ヤードで首位につけている(11月14日時点)。郵船ロジスティクス所属。
■南秀樹
みなみ・ひでき/プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導し、他には木村彩子を教えるなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。
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