
佐野海舟(写真:SportsPressJP/アフロ)
11月14日、国際親善試合「日本代表対ガーナ代表」の一戦が行われ、南野拓実と堂安律が得点を奪い2-0で日本代表が勝利した。
日本代表は10月14日に行われたブラジル代表戦のスタメン9人をフィールドに送り出し、試合を通してガーナ代表を圧倒した。
90分間通してガーナ代表を圧倒した日本代表
日本代表は前半からCFの上田綺世から3枚のCBまで完璧に連動したプレスをかけ続けた。
ガーナ代表としてはボールの出しどころがほとんどなく、完全に日本代表のペースで試合が進む。
16分、佐野海舟と南野拓実が魅せる。
佐野は中盤でボールを奪い久保建英からのリターンパスを受けると一気に前線へとドリブルを開始する。
自ら持ち出しシュートをする選択肢もあったが、佐野は抜群のタイミングで左サイドを駆け上がっていた南野にグラウンダーのパスを通した。
南野はこのパスをトラップすると、冷静にゴールに流し込んだ。
後半は開始直後からガーナ代表が前線からプレスをかけてきたが、上田綺世の反転や佐野海舟のボール奪取などハイレベルなプレーで徐々に日本ペースに変えていく。
60分、久保建英からボールを受けた堂安律が得意の角度からシュートを放ち、ガーナから2点目を奪った。
試合を通して別格の存在感を放った佐野海舟
得点を決めた南野拓実や堂安律も素晴らしいプレーを見せたが、別格のプレーを90分間継続した選手と言えば、佐野海舟だろう。
佐野はスタートから田中碧、後半途中からは藤田譲瑠チマとボランチを組んだが、どちらの選手とも良い関係性でプレーをし続けた。
そのパフォーマンスは別格を超え「異次元」と称しても過言ではないだろう。
ガーナの選手たちは個の能力が高かったが、間違いなく佐野の方が個の力で上回っており、たった1試合だったにもかかわらず何度ボールを奪ったか数えきれないほどだった。
ブンデスリーガではすでにトップクラスのボランチという評価を得ている佐野だが、1つ1つのプレーのクオリティはプレミアリーグやCLといったレベルでも違いを示せるレベルにまで達しているといえる。
日本代表においても遠藤航や守田英正、鎌田大地、田中碧などボランチの層は厚いが、個の能力のみで判断するならばナンバーワンと言っても良いかもしれない。
今後ビルドアップの質を高め周囲の選手への指示や日本代表選手としての経験値をUPさせていけば、間違いなく北中米W杯でも中心選手として活躍してくれるはずだ。
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