井上滉太、伊藤せあらが高校男女の部V 第5回進藤大典ジュニアトーナメント

左から村田芽依、伊藤せあら、進藤大典氏、井上滉太、小澤優仁

中学生と高校生を対象とした「第5回進藤大典ジュニアトーナメント2025 supported by ANA」が9日に開催された。

今大会には4部門合計117人が出場。松山英樹のキャディを長年務めた進藤氏の「ゴルフの楽しさをより感じてもらうためアグレッシブな姿勢、最後まであきらめない気持ちを養って欲しい」という想いから、国内ジュニア大会では唯一のステーブルフォード方式(ポイント加点制)で争われた。

高校男子の部は35ポイント(2イーグル・5バーディー・3ボギー)を獲得した井上滉太(埼玉栄高3年)が初優勝。同女子の部では伊藤せあら(ルネサンス豊田高2年)が27ポイントで首位に並んだ丸尾海七(福岡第一薬科大付属高校1年)をプレーオフで下し、こちらも初優勝を飾った。

副賞として、井上には来年の国内男子ツアー「ANAオープン」(予定)、伊藤には国内女子ツアー「ゴルフ5レディス」の出場権が与えられた。出場の際には進藤氏がキャディを務める予定。

中学男子の部は小澤優仁(府中市立浅間中学2年)、女子の部は村田芽依(長野市立篠ノ井東中学3年)が優勝を果たした。

以下は進藤氏のコメント。

「この大会は、ただの勝敗を競う場ではありません。どれだけミスをしても、また前を向いて打てるか。苦しい状況の中でも、自分を信じられるか。一打一打の積み重ねの中に、人生の縮図のようなドラマがある——そう信じて、私はこの大会を作ってきました。

世界に出て気づいたことがあります。どんなに技術があっても、自分を信じられない選手は結果を残せない。逆に、思い切り挑戦できる心を持っている選手は、どんな環境に置かれても前に進める。この大会が、その“心の強さ”を育てるきっかけになれたらと、心から願っています」