札幌大学卓球部、中国・華東理工大学で卓球交流短期研修を実施「たくさんの刺激をもらえた」

10月6日~12日にかけて、北海道の強豪・札幌大学卓球部の学生11名が、海外協定校である華東理工大学(中国・上海市)で、競技力向上、語学力向上・異文化理解を目的とした短期海外研修を実施した。

写真:中国・上海市/提供:札幌大学
写真:中国・上海市/提供:札幌大学

華東理工大学は2008年に札幌大学と協定を締結した大学で、理工系を中心に、農学、医学、経済学、文学、法学、管理学、芸術、教育学など幅広い分野を擁する総合大学。

学部生・大学院生あわせて2万人以上が在籍しており、卓球部も男女ともに中国国内でトップレベルの実績を誇る。


写真:合同練習の様子/提供:札幌大学

研修期間中、札幌大学の学生たちは現地卓球部との合同練習を通じて技術を磨くとともに、練習の合間にはコミュニケーションを積極的に図り、中国語への理解や現地学生との交流を深めたという。

また、空き時間には豫園や南京路、外灘など上海市内の名所を訪れ、文化や生活習慣の違いに触れることで異文化理解を一層深める貴重な機会となったようだ。

写真:空き時間には観光も/提供:札幌大学
写真:空き時間には観光も/提供:札幌大学

名古屋幸希(札幌大学4年・駒大苫小牧高出身) コメント

写真:名古屋幸希(札幌大)/提供:札幌大学
写真:名古屋幸希(札幌大)/提供:札幌大学

中国での短期研修を通して、卓球王国中国の強さを肌で感じることができました。

まず、サーブがとても上手かったです。

基本的にサーブの回転量が多く、それでナックルを出されると対応できないことが多かったです。次に、基礎がしっかりしすぎていてびっくりしました。

とにかくミスをしないし、崩れてもすぐに戻ってまた両ハンドを振ってくるので見習いたいと思いました。

そしてこれが1番すごいと思ったのが、9-9まではいってもそこから1本が取れないです。

写真:研修の様子/提供:札幌大学
写真:研修の様子/提供:札幌大学

繰り返しになりますが、中国選手は最後の最後でも本当にミスをしないでラリーをし、得意のサーブで点数を取ってきます。

これが中国の強さなんだなと実感しました。

今回の経験から、私はサーブ強化とラリー力強化が大事だと感じ、中国選手と試合をする中で試行錯誤しながらなんとなく形ができてきました。

そして、今回の全日学ではサーブからの得点力アップやラリーでのミスが減ったことで、格上の相手にも勝つことができたのではないかと感じました。

写真:全日学での名古屋幸希(札幌大学4年)/撮影:ラリーズ編集部
写真:全日学での名古屋幸希(札幌大学4年)/撮影:ラリーズ編集部

中里姫乃(札幌大学1年・八戸学院光星高出身) コメント

写真:中里姫乃(札幌大)/提供:札幌大学
写真:中里姫乃(札幌大)/提供:札幌大学

華東理工大学の選手と練習して感じたことは技術力が高いことはもちろん、動きも速く、そして何よりも本当にミスをしない卓球をするということです。私も同じような動きができるよう意識しました。

一緒に練習してみて、自分にも相手にも厳しく真剣に取り組む点にとても刺激を受けました。

初めは緊張と言語の違いからコミュニケーションを取ることが不安でしたが、最後の方には片言の英語とジェスチャーでお互いいろいろ伝えあって練習できるようになり、楽しかったです。

写真:中国での食事/提供:札幌大学
写真:中国での食事/提供:札幌大学

中国遠征の後に出場した全日学では、今回学んだことを活かして今までよりも自分の頭でよく考えて試合に臨むことができたと思います。

結果に繋げることはなかなかできませんでしたが、これからも自分の課題に向かって努力していきたいと思います。

この遠征に参加して、普段はできない中国の選手達と練習して気づいたこと、学んだことは多く、たくさんの刺激をもらえて本当に良かったです。

文:ラリーズ編集部