「頼もしかった」“キャプテン彩佳” 米連戦開始でシーズンもラストスパート

“キャプテン彩佳”が国別対抗戦を総括した(撮影:ALBA)

<ハンファ・ライフプラス・インターナショナルクラウン 最終日◇26日◇ニューコリアCC(韓国)◇6525ヤード・パー72>

山下美夢有、竹田麗央、西郷真央、古江彩佳による“最強ジャパン”は決勝トーナメントに進出し、世界4位で国別対抗戦を終えた。2年ぶり5度目の開催となった今大会で、日本唯一の前回大会経験者・古江が“満場一致”でキャプテンに任命。最年長としてチームを引っ張った。

ミーティングでは率先してチームをまとめ、インタビューでは戦略や組み合わせについても丁寧に説明。開幕前日には選手、キャディ、マネージャーら関係者を集めた“決起集会”を開くなど、チームの雰囲気づくりを大切にした。

「キャプテンとかそんな…(笑)」と謙遜(けんそん)する古江に、隣の竹田がすかさず「いやいや」と割って入る。「4人をまとめてくださって、頼もしかったです。ご飯もみんなで行けたので、1週間がすごく楽しかったです」と感謝を伝えた。

準決勝では西郷とペアを組み、米国チームとフォアボール(1つのボールを交互に打つ)で対決。シングルス2マッチが先に黒星となり日本は敗れたが、古江ペアは米国を相手に1UPで勝利し、国別対抗戦で自身初白星を記録した。

ただ、3位決定戦ではチャーリー・ハル(イングランド)とのシングルス戦に臨んだが、4&3で敗戦。「(相手の調子が)良すぎて圧倒的にやられました。自分自身のプレーはそんなに悪くなかったと思いたいけど、もう少し食らいついていきたかった」と悔しさをにじませた。

それでも、この4日間は充実した時間だった。「キャプテンって言ってもらっていますけど、後輩たちにすごく助けられました。強い選手が集まってくれたので、みんなを信頼しながら、私は安心してラウンドできた。すごく厳しい(初日)スタートではあったので、4日間できたことは良かったです」。

10月は日本3連戦を経て、この国別対抗戦が米女子ツアーの“復帰戦”でもあった。ここから秋のアジアシリーズ残り2試合、そしてフロリダ戦とシーズンもラストスパートに入る。

今週はマレーシアでの「メイバンク選手権」(30日開幕)に出場。「長めのフェアウェイのイメージが(今回と)少し似ている。それを(国別対抗戦で)試せたところはある。そこを来週もいいようにできたら」と見据え、灼熱の国に向かった。(文・笠井あかり)