久保建英に訪れたキャリアの停滞期、こだわるべきは「万全なコンディション」か

写真:ムツ・カワモリ/アフロ

久保建英(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)
10月24日、ラ・リーガ第10節「レアル・ソシエダ対セビージャ」の一戦が行われる。

9月のアメリカ遠征で左足首を痛めた久保建英は別メニュー調整を続けており、セビージャ戦の出場が危ぶまれている。

久保自身のキャリアは停滞気味だが焦りは禁物か

ソシエダはイマノル・アルグアシル監督が退任し下部チームの監督だったセルヒオ・フランシスコが新たに監督として指揮を執っている。

チームを支えてきたスビメンディが今夏アーセナルに移籍したことで「残留争いに巻き込まれるのでは?」と不安視されていた。

9節が終了した時点でソシエダは降格圏の18位に沈んでおり、まさに多くのファンの不安が的中した形となっている。

今夏ビッグクラブへの移籍の可能性もあった久保だったが、結局ソシエダに残留しプレーを続けている。

開幕戦こそ得点を奪ったものの、それ以降はソシエダ自体の調子が悪く個人としても思うような結果が出せていない。

さらには左足首の怪我を抱えながら無理にプレーを続けているため、パフォーマンスレベルも明らかに低下している。

今のままでは物足りなかった昨季の数字すら超えることができず、キャリアが完全に停滞してしまう可能性もあるだろう。

しかし、焦りは禁物だ。

すでにシーズンは25%程度消化しており個人としての数字は止まっているが、シーズンの半分でも好調な期間が過ごせればビッグクラブ移籍への大きなアピールとなるはずだ。

そして久保自身が最も意識すべきはシーズン終了後に行われる北中米W杯となる。

まずは足首の怪我をしっかりと治し、コンディションを高めた状態でクラブの試合に出場すべきだろう。

そのためには、24日に行われるセビージャ戦は強行出場せずに欠場するべきだ。

11月1日に行われるビルバオ戦(バスクダービー)を良いコンディションで臨み結果が出すのが、最も理想的なリスタートとなる。

監督交代の可能性もありソシエダのチーム状態はしばらく不安定となるが、チームのエース格である久保まで不安定になってしまってはそれこそ降格の可能性が増してしまう。

果たして久保はこの逆境を跳ね返すことができるのか。

今後の動向に注目だ。