
鎌田大地(写真:松尾/アフロスポーツ)
10月14日、国際親善試合「日本代表対ブラジル代表」の一戦が行われ、3-2で日本代表が勝利した。
日本は前半でブラジルに2点先制されるも、後半から3得点を奪い逆転に成功した。
三笘薫や遠藤航、板倉滉など主力の多くが怪我で未招集となり不安視されていた10月シリーズだったが、結果的には選手層により厚みが生まれたといえるだろう。
戦力として計算できる選手が増えたことで北中米W杯への期待は高まる
元々「史上最強」と称されていた現日本代表だが、この10月シリーズの経験によってより強いチームへと昇華したといえる。
DFラインではフェイエノールトで実力を磨く渡辺剛がレギュラークラスに昇格したといえるほど安定したプレーを見せ、22歳の鈴木淳之介もブラジル戦で圧巻のプレーを披露しレギュラークラスに足を踏み入れる勢いだ。
日本代表のレギュラークラスは、冨安健洋、板倉滉、町田浩樹、伊藤洋輝、高井幸大、渡辺剛、鈴木淳之介、谷口彰悟の8人となる。
これまで「不安要素」と考えられていたCBのポジションだが、今後怪我人が復帰しコンディションを高めていけば最も層の厚いポジションになりそうだ。
ボランチに関しては、佐野海舟が遠藤航に匹敵するプレーができると分かったことが最大の収穫となるだろう。
ブラジル戦も安定したプレーをしていたが、特に10月シリーズ初戦となったパラグアイ戦は圧倒的だった。
遠藤航と守田英正がボランチの軸であることには変わりないが、佐野海舟と鎌田大地のコンビも強豪国相手に通用するレベルだ。
そのためボランチに関しても北中米W杯への不安はなくなったといえるだろう。
CFに関しては上田綺世がワールドクラスのFWに足を踏み入れており非常に頼もしい。
2番手の小川航基もパラグアイ戦で結果を残しており、こちらのポジションも不安感は少なくなっている。
シャドーやWBに関しては久保建英と三笘薫が万全のコンディションを取り戻せるかが焦点となる。
彼ら2人が北中米W杯に良いコンディションで臨めれば、必然的に日本代表の攻撃のクオリティは高いものとなるはずだ。
11月にも日本代表の国際親善試合が2試合組まれているが、その際には主力の多くが復帰し今回よりもさらに強いチームとなっていることだろう。
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