勝みなみが日米ベスト「61」で単独首位 取りも取ったり12バーディ「全部制覇した日」

勝みなみが日米ベスト「61」をマーク(撮影:GettyImages)

<ビュイックLPGA上海 2日目◇9日◇チージョン・ガーデンGC(中国)◇6703ヤード・パー72>

勝みなみが怒とうのバーディラッシュで驚異のスコアをたたき出した。12バーディ・1ボギーの「61」。日米を通じての自己ベストスコアで、大会記録も更新。大会を放送するWOWOWのインタビューでは「ショットでつけたり、パットでつけたり。きょうは全部制覇した日」と喜んだ。

出だし1番で4メートルを沈めると、続く2番では段上からの超ロングパットを決めて連続バーディ。一日の流れをここでガッチリつかんだ。前半でボギーなしの「30」をマークして折り返す。

だが、さらに勢いづけていきたい後半10番で3パットのボギー。「いままでだったら流れをつかめなかったり、つかめそうでそのまま終わったり。でも12番でバーディがきて流れをつかんだ」。バンカー越えギリギリに落とし、傾斜でピンに寄せていった12番から3連続バーディを奪う。

16番からも3連続でフィニッシュ。最終ホールは「外れたら3パット確実だったのが、カップに当たって入ってくれた。後半はラッキーでした」と7メートルほどを強気な“壁ドンバーディ”で締めくくり。一気にリーダーボードを駆け上がり、単独首位に浮上した。

「パッティングがすごくいいと感じている。決めてすぐ打って、リズムよく回れている」と、優勝争いのすえ3位に入った先週の「ロッテ選手権」からグリーン上が好調。さらにフェアウェイを捉え、そこからピンに絡めてと、高精度のショットを連発した。

意識したのはひとつだけ。「基本的な部分を忘れることがある。ボールを見ないで打って、スイングのリズムが悪くなったりすることが多い。ボールを見ることだけを意識しました」。基本に戻った一日。この日パーオンを外したのは1度のみだった。

2戦前は悪天候によって競技不成立となり、単独首位発進は“幻”に。そして先週の優勝争いと、好調が続いている。「フェアウェイに置くことが大事。ティショットをフェアウェイに置いて、しっかりボールを見て、ピンを攻めていきたい」と週末に力を込めた。