
河村勇輝(写真:ZUMA Press/アフロ)
10月8日(日本時間)に行われたNBAプレシーズンゲームのキャバリアーズ戦で14分22秒の出場ながら3得点5アシスト3リバウンドと活躍したブルズの河村勇輝。
一定以上のアピールに成功した河村は、果たしてNBA開幕後ロスター入りしプレー時間が与えられるのか。
ロスター入りにはアピールを成功させた上でライバルの離脱が必須
プレシーズン初戦でブルズデビューを果たした河村は、第3クォーター終盤にコートに立った。
投入直後いきなり3ポイントシュートを放つがこれはリングに当たり決められず。
この試合で3本放ち1本成功と3ポイントに関しては良くもなく悪くもなかったといえる。
アピール成功と判断できるのはアシスト面だろう。
ザック・コリンズのダンクを引き出すアシストやジェボン・カーターの3ポイントへのアシストなど、随所で高いパス能力を発揮し短い時間ながら5アシストを記録した。
今季のNBAは3秒~4秒程度で相手フロントコートにボールを運ぶ「ペースアップ」が主流となるのは間違いないが、河村のスキルとスピードは間違いなくこの時代の流れにマッチしていると考えられる。
ブルズのプレシーズンマッチは10月10日にキャバリアーズ戦、13日にバックス戦、15日にナゲッツ戦、17日にティンバーウルブズ戦といった日程だが、この4試合で同じような活躍を見せれば、ブルズのロースターに食い込める可能性も出てくるだろう。
しかし、開幕からロスター入りするには、河村自身がアピール成功する以外にも重要なポイントがある。
それが「ライバルの離脱」だ。
河村自身がアピール成功できても、現状ガードのライバルが多くロスター入りできない可能性が高い。
ガードのポジションは、ジョシュ・ギディーとコビー・ホワイトのコンビが軸となり、アヨ・ドスンムやトレ・ジョーンズ、ケビン・ハーター、ジェボン・カーターといった実力のある選手たちもいる。
いずれも実力と実績ある選手たちゆえに、河村が彼らを蹴落としロスター入りするのは至難の業となる。
プレシーズン中にコンディション不良や怪我といった選手が現れれば、河村にもチャンスが訪れるといった見方が現実的だといえるだろう。
とにかく河村としてはアピールを成功させ続けるしか選択肢はない。
その貪欲な姿勢と抜群のスキルを武器にきっと残り4試合のプレシーズンゲームでも活躍してくれるはずだ。
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