
<卓球・WTTチャンピオンズマカオ2025 日程:2025年9月9日〜9月14日 場所:マカオ(中国)>
月日〜月日にかけて中国のマカオにてWTTチャンピオンズマカオ2025(以下、WTTマカオ)が行われ、全種目で優勝者が決まった。
本記事では、WTTマカオで話題となったトピックスを5つ紹介する。
リンドが林詩棟らを撃破して快進撃
今大会で快進撃を見せたのがデンマーク代表のサウスポー、アンダース・リンドだ。
1回戦でダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)、2回戦で陳垣宇(チェンユアンユ・中国)を下すと、準々決勝では世界ランキング1位(大会当時)の林詩棟(リンシドン・中国)をフルゲームの末に撃破。大金星を挙げてベスト4に進出した。
7月に行われたWTTコンテンダーラゴス2025でWTTコンテンダー初優勝を飾ったリンド。勢いに乗る26歳が、今大会でも存在感を示した。
男子日本代表は全選手が1回戦敗退
今大会、日本からは張本智和(トヨタ自動車)、戸上隼輔(井村屋グループ)、松島輝空(木下グループ)、篠塚大登(愛知工業大)の4選手が出場した。
しかし、松島は王楚欽(ワンチューチン・中国)、篠塚はジョナサン・グロート(デンマーク)、戸上は呉晙誠(オジュンソン・韓国)に敗れ、悔しい初戦敗退となった。
そして、エースの張本も中国のペンドラ・薛飛(シュフェイ)に敗れ、男子日本代表は全員が1回戦で姿を消す結果となった。
“大物食い”ディアスが王藝迪を撃破
女子シングルス2回戦では。アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)が世界ランキング5位の王藝迪(ワンイーディ・中国)と対戦。
ディアスはゲームカウント1-2でリードされ、その後最終ゲームも7-9でリードされるも、最後まで前陣での両ハンド攻撃で攻め切り、逆転勝利の末に大金星を掴んだ。
2023年の混合ワールドカップでは王曼昱(ワンマンユ・中国)を破るなど、その爆発力に定評のあるディアス。そんな彼女が再び“大物食い”を果たした。
42歳のハン・インが世界ランク8位に勝利
女子シングルス2回戦では、42歳のベテランであるハン・イン(ドイツ)が登場。世界ランキング8位の陳熠(チェンイー・中国)を相手に丁寧なカットと鋭い攻撃でミスを誘い、ゲームカウント3-1で勝利した。
2024年にはアキレス腱断裂の大けがを負い、一時は現役引退説もささやかれていたハン・イン。しかし、復帰後初の国際大会となったヨーロッパTOP16で優勝を果たすと、以降もケガ前と変わらないパフォーマンスを披露し続けてきた。
42歳となってもなお世界のトップレベルでプレーし続けるハン・イン。今後もまだまだ、彼女の卓球を見続けられるだろう。
王楚欽がカルデラノを下し優勝
男子シングルス決勝では王楚欽(ワンチューチン・中国)とウーゴ・カルデラノ(ブラジル)の対戦となった。
両者は今年4月のワールドカップ準決勝、5月の世界選手権決勝と、今シーズンのビッグトーナメントで幾度となく対戦してきた。ワールドカップではカルデラノ、世界選手権では王楚欽が勝利していたが、この日は王楚欽が要所を制し、ストレート勝ちで優勝を果たした。
そして、16日に発表された最新の世界ランキングでは、王楚欽が1位に返り咲いている。
WTTチャンピオンズマカオ2025最終結果
男子シングルス
写真:王楚欽(ワンチューチン・中国)/提供:WTT
第1位:王楚欽(ワンチューチン・中国)
第2位:ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)
第3位:アンダース・リンド(デンマーク)、張禹珍(ジャンウジン・韓国)
女子シングルス
第1位:孫穎莎(スンイーシャ・中国)
第2位:王曼昱(ワンマンユ・中国)
第3位:陳幸同(チェンシントン・中国)、蒯曼(クアイマン・中国)
文:ラリーズ編集部
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