
昨年、ジャンボ尾崎に弟子入りし、「アクサレディス」で4位タイ、「ミネベアミツミレディス」では2位タイに入るなど、今季優勝争いに顔を出している泉田琴菜。ここまで24試合に出場し、予選落ちは5度だけで、メルセデス・ランキング39位とキャリアハイの成績を収めている。初優勝が待たれる泉田のスイングをプロコーチの平尾貴幸氏に解説してもらった。
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ドライビングディスタンスは248.36ヤードで16位(9/22現在)と飛距離が出る泉田プロですが、スイングは飛ばしよりも方向性を重視しているように見えます。
ハンドダウンに構え、トップもコンパクト。スイングアークが小さくなる分、入射角やフェース面、ロフトなどクラブの動きを管理しやすくなります。アイアンと同じ流れで打ちたいのだろうと感じますね。
早めに腕とクラブの角度を固めているのもポイントです。一般的に切り返しでは、直前の動きに引っ張られてしまいます。例えば、スイングの終盤で体の回転が止まり、手だけでトップを作ることになれば、切り返しも手から下りてしまいます。
泉田プロの場合、スイングの早い段階で腕とクラブの角度が固め、上体でクラブを上げていきます。そのため、切り返し以降も体が先行して動き、腕とクラブの角度を保ったまま下ろせるのです。
体幹を使って打つスイング。手打ちで悩む方にはぜひマネしてほしいスイングですね。
■泉田琴菜
いずみだ・ことな/1999年生まれ、新潟県出身。米国のIMGアカデミーで腕を磨き、2019年からツアー外競技「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」に参戦し、21年11月のプロテストに合格。24年の1月からジャンボ尾崎に弟子入りし、今季は24試合に出場して予選落ちは5度だけと安定感を見せている。加賀電子所属。
■解説:平尾貴幸
日本大学ゴルフ部出身。10歳から本格的にゴルフを始め、25歳からインストラクターに。ジュニアやアマチュア、プロゴルファーまで、機能解剖学をもとにトレーナーと連携したレッスンが人気。ティーチングプロA級取得。
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