1得点1アシストと大暴れのマインツ佐野海舟、北中米W杯の舞台で輝く可能性大

佐野海舟(写真:picture alliance/アフロ)

佐野海舟(写真:picture alliance/アフロ)
佐野海舟は豊富な運動量とボール奪取能力だけでなく攻撃に関する能力も開花したようだ。

9月20日、ブンデスリーガ第4節「アウクスブルク対マインツ」の一戦が行われ、1-4でマインツが勝利した。

マインツは53分にDFのドミニク・コールが2枚目のイエローカードにより退場となったが、10人となった後も2得点を奪うなどアウクスブルクを圧倒した。

日本代表MF佐野海舟はブンデスリーガ初得点を含む1得点1アシスト、1得点関与などまさに「佐野無双」と表現するに値する活躍を見せた。

カウンターサッカーこそ佐野の真骨頂!北中米W杯で輝く可能性大

佐野はアウクスブルク戦でMOMに輝いたが、得点やアシストだけでなく地上戦でのデュエル勝率100%、ドリブル成功数100%と内容面でも完璧だった。

これが40分近く10人で戦った試合であるというのも、佐野の凄さを際立たせている。

ブンデス初得点となったシュートは、香川真司のシャルケ戦初得点を彷彿とさせた。

自らパスカットしてから持ち運んでのミドルシュートと、佐野1人で完結させた素晴らしい得点だった。

さらに圧巻だったのは60分のアシストのシーンだろう。

退場者を出し2-0でリードしている展開ゆえに引いて守るのが定石だが、佐野は一瞬のスキを見逃さずパスカットし右サイドを独走しパウル・ネベルに完璧なグラウンダーのアシストパスを送った。

おそらく100人のボランチがいたならば99人はパスカットにチャレンジしないだろう。

不用意なパスではなかったため、奪った佐野の読みの鋭さと寄せの速さを賞賛すべきだ。

来年行われる北中米W杯は簡単な試合は1つもない。

W杯アジア予選とは違い守備の時間は確実に多くなるだろう。

しかし、そんな状況こそ佐野が輝けるシチュエーションだといえる。

もしかするとW杯本番でもアウクスブルク戦のような「佐野無双」が見れるかもしれない。

どっしりと構え圧倒的な安定感がブキの遠藤航とのコンビであれば、佐野も積極的にパスカットのチャレンジができるはずだ。

今後もワールドクラスのボランチに近づく佐野のプレーに注目だ。