早稲田大学が9シーズンぶり9回目の栄冠 岩村監督「高校生に憧れてもらえるチームにしよう」<2025年秋季関東学生卓球リーグ・女子1部第7戦>

<令和7年春季関東学生卓球リーグ1部・2部 日程:9月10日~12日、17~18日 場所:港区スポーツセンター、代々木第2体育館>

9月18日、秋季関東学生卓球リーグは最終日を迎え、男女1部リーグの第7戦が代々木第2体育館にて行われた。

第6戦を終えて5勝1敗の早稲田大学は、東洋大学と対戦。早稲田大学は既に5勝1敗の中央大学に直接対決で勝利しており、この試合に勝てば優勝が決まる大一番だった。

1番でここまでシングルス全勝中だった小野蒼彩(早稲田大)が山脇ゆき(東洋大)に惜しくも敗戦。しかし、2番で司千莉(早稲田大)が取り返し、3番でも宮脇心和子(早稲田大)がゲームカウント0-2の8-10と先にマッチポイントを握られるも、粘り強く戦い抜き、見事大逆転勝利を収めた。

写真:宮脇心和子(早稲田大)/撮影:ラリーズ編集部
写真:宮脇心和子(早稲田大)/撮影:ラリーズ編集部

勢いに乗った早稲田大学は4番ダブルスで深谷和花/小野蒼彩(早稲田大)ペア、5番シングルスでは堀江こペり(早稲田大)がそれぞれフルゲームで勝利し、2019年の春季リーグ以来、6年(コロナの中止期間を除いて9シーズン)ぶり9回目の栄冠に輝いた。

写真:堀江こペり(早稲田大)/撮影:ラリーズ編集部
写真:堀江こペり(早稲田大)/撮影:ラリーズ編集部

岩村健司監督 コメント

写真:優勝を決めた早稲田大学/撮影:ラリーズ編集部
写真:優勝を決めた早稲田大学/撮影:ラリーズ編集部

9シーズンぶりの優勝となったが

本当に優勝できるとは正直思っていなくて、どんどん学生が良くなっていくのを見ていてすごく楽しかったです。

早稲田の監督になって3年目ですけど、優勝をお届けできてすごく嬉しいですね。

宮脇(心和子)選手が0-2から逆転で勝利するなど早稲田らしい勝ち方だった

今回は「大事なところは4年生の宮脇と深谷(和花)に託そう」と試合前に決めていて、リーグ戦の1か月前に2人にも話をしました。

するとそこから2人がみるみる強くなって、深谷はダブルスも含め大活躍、宮脇も2試合目から目覚めたような活躍をしてくれて、託してよかったなと思います。

ご存じの通り、(早稲田大学は)卓球だけでは入学できなくて、受験を乗り越えて入学を来ていただく必要があるんですね。まさに今も受験生の支援を色々なOB・OGの方が手伝ってやってくれているんですよ。

なので、「高校生たちに憧れてもらえるようなチームにしよう」とずっと言い続けてここまで来て、高校生にも勧誘の時には「受験を乗り越えないと入れないけど、それで勝ったらかっこいいよ」と言っています。

このことに共感してくれる高校生たちがいて、そういう色々な人たちが全国で応援してくれています。

大活躍した深谷、宮脇の4年生2人について

本当に2人は早稲田らしい2人だなと思います。高校時代の成績は全国的なものはないですが、4年の秋に爆発する。

これは早稲田の後輩たちにもぜひ見せてあげたいし、理想の2人だなと思います。

いつも2人で行動していて、昨日の國學院戦後も私がふらっと練習場に寄ると2人で練習していました。

写真:宮脇心和子(写真左・早稲田大学)、深谷和花に2人には動画でコメントもいただいています!/撮影:ラリーズ編集部
写真:宮脇心和子(写真左・早稲田大学)、深谷和花に2人には動画でコメントもいただいています!/撮影:ラリーズ編集部

私は球拾いしかしていませんが、嬉しいなと感じました。最後のオーダーを考える時も、やっぱりこういう選手に託したいなと思えました。

監督としては初優勝だが

実感が湧いていないのが正直なところですが、僕だけでは絶対できないんですよ。

私が監督になって2年半たちますが、コーチの下山(隆敬)、時吉(佑一)、亀崎(遥)、伊藤誠さんなど、僕よりはるかに強かった人たちが毎週来てくれる。

早稲田が好きで、学生も一生懸命だからいつの間にかコーチが来てくれていうる。OB・OGがしょっちゅう来てくれますし、今もお祝いの連絡が鳴りやまないくらい来ています。

こんなに最高なことはないです。(監督を)やらせていただいて本当に良かったなと思います。

女子1部結果

〇早稲田大学 4–1 東洋大学

写真:宮脇心和子(早稲田大)/撮影:ラリーズ編集部
写真:宮脇心和子(早稲田大)/撮影:ラリーズ編集部
小野蒼彩 1-3 山脇ゆき〇
〇司千莉 3-1 桧山夏望
〇宮脇心和子 3-2 浦部佳苗
〇深谷和花/小野蒼彩 3-2 山脇ゆき/上澤依央
〇堀江こペり 3-2 本間あかり
深谷和花 – 佐藤瑠衣
大場心春 – 上澤依央

筑波大学 3–4 中央大学〇

写真:川畑明日香(中央大)/撮影:ラリーズ編集部
写真:川畑明日香(中央大)/撮影:ラリーズ編集部
〇梅木ちとせ 3-1 香取位圭
青井さくら 2-3 兼吉優花〇
上澤茉央 0-3 吉岡桜子〇
〇青井さくら/牧野里菜 3-2 枝廣愛/兼吉優花
〇牧野里菜 3-2 枝廣愛
直江杏 0-3 吉松寿莉〇
伊瀬真奈美 2-3 川畑明日香〇

専修大学 3–4 日本体育大学〇

山岸唯菜 1-3 岩木仁香〇
〇首藤成美 3-2 山下菜々美
〇村松愛菜 3-0 華月寧
首藤成美/遊佐美月 2-3 岩木仁香/西川結〇
立川朋佳 2-3 西川結〇
〇遊佐美月 3-1 花輪日菜
陳ケ尾真子 0-3 髙橋奈未〇

〇國學院大學 4–3 日本大学

〇佐藤野々華 3-1 新治悠菜
増田華 1-3 萩井菜津子〇
泉田和抄 1-3 野崎穂果〇
〇加藤瑞穂/加賀美恵奈 3-2 萩井菜津子/首藤美咲
〇髙橋美悠 3-0 赤川瑞姫
加賀美恵奈 2-3 首藤美咲〇
〇渡辺佑奈 3-1 深谷菜々美

女子1部最終結果

1位:早稲田大学 6勝1敗
2位:中央大学 6勝1敗
3位:東洋大学 4勝3敗
4位:筑波大学 4勝3敗
5位:専修大学 3勝4敗
6位:國學院大學 2勝5敗
7位:日本体育大学 2勝5敗
8位:日本大学 1勝6敗

文:ラリーズ編集部