
上田綺世(写真:ANP Photo/アフロ)
8月31日、エールディビジ第4節「スパルタ・ロッテルダム対フェイエノールト」の一戦が行われ、0-4でフェイエノールトが勝利した。
この試合にCFとしてスタメン出場した上田綺世は2得点を挙げるなどチームの勝利に貢献。
3試合連発となるシーズン4得点で得点ランキングも2位に浮上した。
日本代表にとっても上田の覚醒は嬉しい限り
昨季途中でフェイエノールトの監督として就任したロビン・ファン・ペルシーの指導によって上田のパフォーマンスは一気に開花したようだ。
ファンペルシー監督は現役時代に上田と同じCFというポジションを経験した世界屈指の選手だっただけに、さらなる成長を目指す上田にとってこの出会いは幸運だったといえるだろう。
上田より序列が上だったサンティアゴ・ヒメネスもACミランに移籍し、CFのファーストチョイスとなった上田だが、オランダのレジェンドであるルート・フリット氏などがその実力を懐疑的に捉えるなど決して高い評価を受けていたわけではなかった。
しかし、ファン・ペルシー監督は上田に絶大な信頼を置き開幕からスタメンとして起用し続けた。
このロッテルダム戦でも相手DFを背負いながら反転してシュートを決め、味方のシュートのこぼれ球を冷静に決め切るなど、ストライカーとしての結果を残すことに成功した。
さらに退場を誘発する見事なボール奪取からのドリブルを披露するなど、試合を通じて圧倒的な存在感を放っていた。
この開幕3試合で4得点という結果により、しばらくはレギュラーとしてプレーできるだろう。
リーグ最上位クラスの実力を持つフェイエノールトのCFとしてシーズン通してプレーできれば、エールディビジ得点王も夢ではないといえる。
そしてこの好調は日本代表にもポジティブな影響を及ぼすはずだ。
久保建英や三笘薫、堂安律、南野拓実、鎌田大地、伊東純也、遠藤航、守田英正、佐野海舟、田中碧、中村敬斗など世界トップクラスとも対等に張り合える中盤やWG、WBのポジションとは違い、CFは世界トップクラスと差のあるポジションの1つとなっている。
上田がそのレベルに少しでも近づいてくれれば、日本のチーム力はさらにUPすることだろう。
小川航基や町野修斗は現時点でライバルとなるが、もしかしたら上田は北中米W杯本番において圧倒的エースストライカーとしてプレーすることになるかもしれない。
果たして上田はこの得点力を今後も維持することができるのか、今後のプレーに注目だ。
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