
河村勇輝(写真:ZUMA Press/アフロ)
チームによって異なるものの、NBAでは9月下旬~10月初旬に新シーズンに向けたキャンプがスタートする。
昨季メンフィス・グリズリーズと2WAY契約を結びわずかながらNBAのコートでプレーした日本代表PGの河村勇輝(24)は、今季シカゴ・ブルズとの2WAY契約選手としてキャンプを迎えることになる。
河村がNBAに居続けられるかは日本バスケ界に大きな影響を及ぼす
20数年前、田臥勇太が日本人選手として初めてNBAのコートに立ち、その後しばらく期間が空いた後に八村塁や渡邊雄太がNBAの本契約を勝ち取りNBAでプレーしてきた。(渡邊雄太は6シーズンを戦い切り日本にプレーの場を移した)
そして昨季、日本バスケ界期待のPGである河村勇輝がメンフィス・グリズリーズと2WAY契約を交わし、NBAのコートに立った。
しかし、その立場は決して安泰ではない。
2WAY契約は単年契約であり、NBA選手で居続けられる保証が全くないからだ。
つまり、河村がNBAのチャレンジに失敗し現在27歳の八村塁が30歳を超えNBAの舞台から去らなければならなくなった時、「日本人選手がNBAに1人もいない」といった状況になりかねないわけだ。
そういった意味では、河村勇輝は日本バスケ界の未来に大きな影響を及ぼす存在であるといえるだろう。(残念ながら現時点でNBA選手になれそうな存在はBリーグには存在しない)
逆に言えば、河村がもしもブルズとシーズン中に本契約を交わせるならば、日本バスケ界はこれからも右肩上がりで進化していけると判断できる。
「もっとコートに立って勝利に貢献できる選手」を目指す河村勇輝は、NBAのコートに立った経歴を作ることに成功したが、その経歴をさらに輝かしいものにするには今季ブルズの一員として大きな結果を残す必要がある。
NBAにおける2WAY契約選手は、シーズンで最大50試合しかトップチームで出場できず、さらにはチームがプレーオフに進出したとしてもそこではプレーできない契約となっている。
つまり河村が本契約を掴むために用意された試合はGリーグとブルズの一員として出場できる50試合のみとなるわけだ。
ジョシュ・ギディーという絶対的なPGがおり河村の出場は昨季同様かなり限られたものとなるはずゆえに、本契約を掴める確率は正直なところ高くない。(ギディーはまだブルズと再契約に至っていないが、4年9600万ドルのオファーを出したとbasketnews.comが報じている)
しかし、八村塁や渡邊雄太から続く「日本人選手がNBAのコートに立ち続ける時代」を途切れさせないためにも、河村には大きな壁を乗り越えてもらいたいところだ。
河村は数年ぶりに家族と過ごすなどしっかりと英気を養っており、新シーズンに向けたキャンプには心身ともに万全のコンディションで臨んでくれるはずだ。
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