首位と3打差発進! ルーキー都玲華は沈み込んで捻転差MAXで飛ばしていた【プロコーチが解説】

首位と3打差、8位タイ発進した都玲華(撮影:上山敬太)

現在開催中の「CAT Ladies」で、5バーディ・1ボギーの「68」をマークし、首位と3打差の4アンダー・8位タイで発進した都玲華。現在ドライビングディスタンスは242.03ヤードだが、ここぞというときには260ヤードを超えるビッグドライブも魅せる。そんな都のスイングをコーチである石井忍が解説する。

手元が常に体の正面にあるスイングです。ヘッドがオンプレーン軌道から外れる瞬間がありません。バックスイングでクラブが上がり切る前に、左下にしっかり踏み込み、ダウンスイングを開始。その沈み込むシットダウンの動きで、上半身と下半身の捻転差をMAXにして飛ばしています。

しっかり溜めたパワーを下から順番に解放していき、腕を振るスピードに変換。しかも、手元が正面にあることでズレが少なく、フェースローテーションも抑えられるので曲がりません。

インパクトでは体の右ワキ腹を縮めて、体の右サイドがボールに寄ってくる。前傾角度がキープされるのはもちろん、右ヒジが曲がったまま当たるので、インパクトの剛性が高く当たり負けしないのです。効率的に飛ばせるスイングだと思います。

■都玲華
みやこ・れいか/2004年生まれ、徳島県出身。昨年、ステップ・アップ・ツアー「大王海運レディスオープン」で史上6人目のアマチュア優勝を達成し、4度目の挑戦となった昨年のJLPGAプロテストではトップに2打差の2位タイで合格。今季はこれまでに3度のトップ10入りをしており、メルセデス・ランキングはシード圏内の46位につけている。大東建託所属。

■石井忍
いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。

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