
<フェデックス・セントジュード選手権 最終日◇10日◇TPCサウスウインド(テネシー州)◇7288ヤード・パー70>
世界ランキングとポイントランキングで1位をひた走るスコッティ・シェフラー(米国)が、“不測の事態”を乗り越えた。
最終日のバッグを担いだキャディは、いつものテッド・スコット氏ではなく、友人のブラッド・ペイン氏。米国男子ツアーによると、スコット氏は「家族の緊急事態」が発生したため土曜日の夜、急遽会場のあるテネシー州メンフィスから自宅のあるルイジアナへと戻ることになったという。
そこでシェフラーは、テキサス州ダラスに居るペイン氏に連絡をとり、土曜日深夜に車でメンフィス入りした。ちなみにペイン氏がシェフラーとタッグを組むのは初めてではなく、昨年の「全米プロ」の3日目に、スコット氏が「娘の高校の卒業式」のために大会から離れ、その日も代役を務めている。
長らくバッバ・ワトソン(米国)のキャディを務めていたスコット氏は、シェフラーとのペアを2021年から開始。これまでシェフラーが挙げたメジャー4勝を含む通算17勝すべてでタッグを組んできた、まさにエースキャディだ。
ペイン氏と組んだ最終日は、首位を行くトミー・フリートウッド(イングランド)を2打差で追いかける3位でスタートした。一時はトップに立つ場面もあったが、終盤の15番でボギーを叩き後退。16、18番ではバーディも奪ったが、プレーオフ進出には1打及ばなかった。
それでも「ブラッドはとてもいい仕事をしてくれた。以前にも代わりをやってくれたことがある。すごくいい友人だし、コースで僕の相手をよく務めてくれた」とシェフラーも満足気な表情だった。
なお3位タイでプレーオフシリーズ初戦を終えたシェフラーは、650ポイントを加算。通算5455ポイントでランキングトップを守った。
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