
佐野海舟(写真:picture alliance/アフロ)
多くの日本代表選手たちがステップアップ移籍を果たしているが、マインツ所属の佐野海舟もプレミアリーグのトッテナムが関心を寄せていると英メディア『TBR』などが報じるなど移籍の可能性が残されている。
佐野は北中米W杯における重要な戦力となるだけに、移籍するかどうかは非常に大きなポイントだといえるだろう。
ブルカルト移籍で戦力ダウンのマインツ、佐野は移籍すべきかそれとも残留すべきか
昨季のマインツは降格候補と予想されていたが、ボー・ヘンリクセン監督の手腕によって6位フィニッシュを実現させた。
佐野海舟はマインツの躍進に大きく貢献し一躍ブンデス屈指のボランチとなった。(走行距離はブンデスリーガ1位、デュエル勝利数4位と数字の面でもトップクラス)
チーム全員がサボらずよく走り、14節にはバイエルンにも勝利している。
しかし、ブンデス得点ランキング4位(18得点)のヨナタン・ブルカルトがフランクフルトに移籍したため、来季の戦力はダウンしたと判断できるだろう。
ウニオン・ベルリンからベネディクト・ホラーバッハを獲得したが、昨季9得点とブルカルトと比較するとワンランク実力は落ちる。
UEFAカンファレンスリーグで戦えるため経験値の上積みは可能だが、ブンデスリーガで翌シーズンのCL出場権を獲得できる可能性はそれほど高くないだろう。
それならば噂されるプレミアリーグのクラブに移籍し世界最高峰のリーグを経験した方が選手として成長できる。
佐野のプレースタイル的にもプレミアリーグ向きであることから、和製カンテとしてチェルシーのカイセドやブライトンのバレバといったトップ選手と張り合える可能性もあるが、やはりベストな選択はマインツ残留か。
佐野はマインツで圧倒的な成績を残したが、欧州での経験はわずか1年の選手だ。
ブンデスリーガでもう1年経験を積んでからプレミアに挑戦しても決して遅くはない。
もちろん今夏プレミアに挑戦し成功できれば良いが、世界的な選手が集まるプレミアでは移籍後すぐにスタメンで出場できない可能性もある。
試合勘が欠如した状態で北中米W杯に臨むといったことだけは避けたいところだろう。
果たして佐野はオファーがあれば移籍を決断するのか。
それともマインツに残留し主軸としてプレーするのか。
今後の動向に注目だ。
Follow @ssn_supersports