ヤマルやヌワネリなど10代のスターが続々誕生する強豪国、日本サッカー界は久保建英以降スター不在が続く

ラミン・ヤマル(写真:ロイター/アフロ)

ラミン・ヤマル(写真:ロイター/アフロ)
今夏も多くの代表選手がステップアップ移籍を果たし、世界最速となるW杯出場決定でFIFAランキングも17位と「史上最強」と呼ばれることも多くなった日本代表だが、大きな問題が現在進行形で起こっている。

それは、「新たなスターが誕生しないこと」だ。

日本サッカー界は久保建英というニュースターの台頭があり、「未来は明るい」というイメージが長らくあったが、久保以降カリスマ性を伴ったワールドクラスに到達するような若手選手は現れていない。

久保も6月に24歳となり、若手とは言えない年齢に差し掛かっている。

そういった意味では、日本サッカー界に10代のスターが1人もしくは2人は誕生しなければならない時期だといえるだろう。

強豪国はすでに新たなアイコンとなる10代選手が多数出現している

日本が今後ライバルとして戦っていく世界の強豪国はどうだろうか。

結論から先に言えば、10代にして久保を凌ぐ実力を兼ね備えているニュースターが続々誕生してきている。

ラミン・ヤマルは7月13日に18歳になったばかりだが、すでにバルセロナとスペイン代表においてエースとして活躍しており、すでにバロンドール候補の1人となっている。

他にもイングランド代表にも選出濃厚となっている18歳のイーサン・ヌワネリ(アーセナル)やブラジル代表に選出されている19歳のエンドリッキ(レアル・マドリー)、18歳ですでにスペイン代表とバルセロナでプレーしているパウ・クバルシ(バルセロナ)、フランス代表としてもプレーしPSGでCL制覇にも貢献した19歳のウォーレン・ザイール=エメリ(パリ・サンジェルマン)などが挙げられる。

日本はというと、18歳の佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)が日本代表としてデビューしある程度話題にはなったが、Jリーグで19試合出場の4得点1アシストとワールドクラスには程遠い状況だ。

20歳の高井幸大もJリーグで圧倒的な実力をみせトッテナムに移籍を果たしたが、CBとしては4番手、5番手争いとなるためまだワールドクラスとはいえない。

北中米W杯は三笘世代や久保世代を中心にベスト8以上を目指せる戦力となるが、2030年W杯も同様の強さを維持するためには、やはり10代のスターが1人、2人と現れなければ苦しくなるだろう。