
久保建英(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)
7月21日、レアル・ソシエダがジャパンツアー初戦でV・ファーレン長崎と対戦する。
この試合で久保の新シーズンがスタートするわけだが、決してソシエダ残留が決まったわけではない。
久保自身が残留を表明しているわけではないため、ジャパンツアー後のビッグクラブへの移籍も十分にありえるといえるだろう。
ジャパンツアー後に移籍交渉が本格化する可能性は高い
ソシエダは日本企業である「株式会社ヤスダグループ」と新たに5年間のパートナーシップを締結しており、その兼ね合いにる2年連続でのジャパンツアーだといえる。
日本代表とソシエダで主力となっている久保がこのジャパンツアーには必要不可欠であることは明白であり、移籍交渉がジャパンツアー後に本格化するのは自然な流れだろう。
V・ファーレン長崎戦を終えると7月25日に横浜FCと対戦することになるが、久保はスペインへと戻りソシエダのトレーニングに合流しながらも移籍交渉の進展を待つことになるはずだ。
特に可能性が高いと考えられるのは、ドイツ王者バイエルンだろう。
エースのジャマル・ムシアラがクラブW杯で左腓骨骨折と複数の腱損傷の怪我を負い、復帰まで4~5ヶ月といった状況だ。
さらに左WGのレロイ・サネがガラタサライに移籍し、トーマス・ミュラーも退団の可能性が高いため、明らかに攻撃陣の枚数が足りていない。
バイエルンは今夏レヴァークーゼンからDFのヨナタン・ターを獲得したものの、攻撃陣では19歳のトム・ビショフを獲得しただけだ。
つまり、少なくとも左WGの選手1人とトップ下の選手1人をスカッドに加える必要があるのだ。
久保はドイツの大手代理人事務所「Sports360」と新たに契約を結んでいる。
「Sports360」は元ドイツ代表のトニ・クロース氏が直接株式を保有しており、バイエルンとのコネクションは非常に強い。
このことから、高確率で久保がバイエルンの獲得候補に挙がっているとみて良いだろう。
さらに、プレミアリーグへの移籍の可能性も残されている。
ワールドクラスの右WGが集結しているプレミアリーグだが、中央のポジションもハイレベルにこなせる久保は確実にビッグクラブにとって有益だ。
久保はソシエダに残留することになるのか。
それともジャパンツアー後一気に移籍話が進展するのか。
今後の動向に注目だ。
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