
<全農杯2025年全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)富山県予選会 4月29日(火)高岡市ふくおか総合文化センター>
富山県予選会の参加人数は69人。
他県の多くが100人を超えるなかで、人数は決して多くない。
しかし、その内容は予選リーグから熱を帯びていた。
写真:気持ちのこもったガッツポーズ/撮影:ラリーズ編集部
写真:あきらめないプレー/撮影:ラリーズ編集部
STライトニングの充実
その中でも、気を吐いていたのが富山県南砺市の卓球クラブ・STライトニングだ。
創設から9年、富山市からも車で1時間の場所にある南砺市の卓球クラブから、2021年全農杯全日本ホカバでは、柴田洸・優星が、カブ・バンビで兄弟同時全国優勝という快挙を果たした。
今年の富山予選会場でも、指導する柴田篤志・淑子夫妻が、クラブ生たちの各試合の進捗に合わせて“次はここに”と作戦を立てて、ベンチ入りしている姿があった。
写真:柴田篤志・淑子夫妻(STライトニング)/撮影:ラリーズ編集部
「卓球を始めてまだ一年の、4年生の女子が頑張ってベスト4まで行ったのは嬉しかったですね」教え子の活躍に、柴田篤志さんも頬を緩める。
写真:初めての大会出場でベスト4に入った樋口弥奈(STライトニング)/撮影:ラリーズ編集部
「全国大会出場を目標にしていた子たちは順調に代表になったのと、今まで勝てなかった子に勝てた試合がちょっと多かった大会でした」STライトニングのクラブ生指導を主に担当する妻・淑子さんが振り返る。
写真:バンビ女子で優勝した浅野菜々子(STライトニング)/撮影:ラリーズ編集部
写真:カブ男子1位の萬田晴也(STライトニング)/撮影:ラリーズ編集部
写真:ベンチでアドバイスを送る柴田淑子さん/撮影:ラリーズ編集部
クラブ生の数が多いため、会場の至るところでチームメイトの試合が行われている。クラブOBの学生や保護者たちも、こまめに移動して温かい応援を送っていた。
写真:2階席から応援する保護者たち/撮影:ラリーズ編集部
結果、県予選会の入賞者全24人中9人がSTライトニングの選手という、STライトニングの充実を示した。
全国的にも注目度の高い柴田家の息子二人を除いても、多くのクラブ生たちが伸び伸びと力強くプレーする姿が印象的だった。
写真:STライトニングのクラブ生たち/撮影:ラリーズ編集部
息子たちはオール3-0で優勝
二人の息子たちは、ホープス男子の柴田優星(STライトニング)、バンビ男子では柴田煌心(STライトニング)が、共にオール3-0で優勝、全日本ホカバに向けて順調な仕上がりを見せた。
写真:ホープス男子1位の柴田優星(STライトニング)/撮影:ラリーズ編集部
写真:バンビ男子1位の柴田煌心(STライトニング)/撮影:ラリーズ編集部
2021年全日本バンビの部で全国優勝を果たしている柴田優星は今年小学6年生。打球点の早い攻撃的な卓球で、7月、神戸での全農杯全日本ホカバでのホープス男子全国優勝を狙う。
写真:表彰を受ける柴田優星(STライトニング)/撮影:ラリーズ編集部
地元の恵み豊かな副賞
さて、全農杯全日本ホカバは全国47都道府県予選会すべてに全農が特別協賛している。
富山県予選会の副賞には、立山連峰や富山湾の豊かさが生み出した、風土の恵みあふれる農畜産物が顔を揃えた。
1位副賞:富山県産米「富富富(ふふふ)」2kg
1位の副賞「富富富」は富山の新しいブランド米で、開発に15年をかけて平成30年にデビューした。
写真:「富山県産米 富富富」/提供:JA全農とやま
「粒立ちが良く、さっぱりした味わいなので和食、洋食、中華、どんな料理にも合いますね。冷めてもおいしいことも特徴です」と、JA全農とやま 県本部長 西井秀将氏は胸を張る。
富山県内の学校給食でも採用されており、県民の暮らしに寄り添う味である。
写真:JA全農とやま 県本部長 西井秀将氏/撮影:ラリーズ編集部
1位副賞:とやま和牛「酒粕育ち」肩ロース肉すき焼き用 500g
お米と合わせて1位に贈られるのは「とやま和牛 酒粕育ち」。富山県のものを使って富山和牛の価値を高めることで持続可能な食と地域の循環を、という願いを込めた、新しい富山和牛のブランドである。
写真:「とやま和牛 酒粕育ち」肩ロース肉すき焼き用/提供:JA全農とやま
「富山はお米も水もいいので、日本酒をたくさん作ります。その際に作られる酒粕を餌に混ぜて与えることで、その栄養素が牛の体内に入り、肉がとてもジューシーで、脂身の部分もさっぱりと仕上がります。脂身がちょっと苦手という方もおいしく召し上がっていただけるのではないかなと思います」と、その肉質に自信を見せる。
写真:副賞を頬張るホープス男子1位の柴田優星(STライトニング)/撮影:ラリーズ編集部
2位副賞:とやまポーク ロース肉スライス 500g
写真:「とやまポーク」ロース肉スライス/提供:JA全農とやま
「とやまポーク」は富山県の豚肉の総称で、元々は県内で育成した「タテヤマヨーク」という品種の豚から生まれた銘柄豚である。
各地域それぞれ育て方に工夫があり、豚肉本来の甘み、旨味を味わえるとのことだ。今回はロース肉なので、トンカツ、生姜焼き、しゃぶしゃぶと幅広くレシピがあって、好みの食べ方が違う子どもたちにとっても、嬉しい副賞だろう。
2位には、この「とやまポーク」ロース肉スライスと合わせて「富富富」2kg、3位には「富富富」2kgが、それぞれ副賞として贈られた。
写真:参加賞を渡すJA全農とやま 開発広報部 開発広報課課長 千代行広氏/撮影:ラリーズ編集部
参加賞には、糖度が高く、サイズも大きいものは30kgと特大のラグビーボール型西瓜である、入善(にゅうぜん)ジャンボ西瓜の果汁を使用した、ニッポンエールのグミが贈られた。
写真:入善ジャンボ西瓜グミ/提供:JA全農とやま
富山県予選会 結果
※各カテゴリー上位3名が富山県代表
ホープス男子
1位 柴田優星(STライトニング)
2位 樂山碧斗(Studio R)
3位 荒井奏人(STライトニング)
3位 澤﨑太亮(UOZU.JTC)
写真:ホープス男子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
ホープス女子
1位 濱多玲奈(小戸ヶ浦クラブ)
2位 竹島咲希(富山キングコング)
3位 本多千桜(福光卓友会)
3位 樋口弥奈(STライトニング)
写真:ホープス女子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
カブ男子
1位 萬田晴也(STライトニング)
2位 福田惺(戸出ジュニア)
3位 浦崎逢生(シャイン卓球クラブ)
3位 大島武琉(黒部ジュニア)
写真:カブ男子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
カブ女子
1位 入部心有里(Studio R)
2位 富田咲(黒部ジュニア)
3位 土合芽唯子(砺波ジュニア)
3位 渡辺あいく(福光卓友会)
写真:カブ女子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
バンビ男子
1位 柴田煌心(STライトニング)
2位 川淵緋一侶(STライトニング)
3位 久和佳衣人(Studio R)
3位 熊木菖(黒部ジュニア)
写真:バンビ男子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
バンビ女子
1位 浅野菜々子(STライトニング)
2位 塩組なつか(STライトニング)
3位 得能侑奈(STライトニング)
3位 氏原いろは(沢卓SC)
写真:バンビ女子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
動画はこちら
取材・文:槌谷昭人
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