「挑戦者の気持ちでぶつかれた」 筑波大・鈴木、最後の関東学生でV<関東学生卓球選手権2025・男子単>

<2025年度関東学生卓球選手権大会 日程:6月26日(木)~28日(土) 場所:所沢市民体育館>

6月26日に開幕した関東学生卓球選手権大会。大会最終日の28日には全競技が終了し、男子シングルスでは鈴木笙(筑波大学)が優勝した。

試合後、優勝した鈴木に話を聞いた。

前出陸杜(中央大)との対戦が山場だった

写真:鈴木笙(筑波大)/撮影:ラリーズ編集部
写真:鈴木笙(筑波大)/撮影:ラリーズ編集部

――今の率直なお気持ちを聞かせてください。
鈴木:4年生で今大会が関東学生最後の年ということもあり、優勝を目指して取り組んできたので、こうして結果を残せて本当に嬉しいです。


写真:前出陸杜(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

――強い相手との連戦でしたが、特にポイントになった試合や場面はありましたか?
鈴木:どの試合もタフでしたが、準々決勝の前出選手との試合は特に印象に残っています。

2-0から2-3にされて、かなり苦しい展開でしたが、最後はなんとか気持ちで押し切ることができました。

――準決勝、決勝は明治大の選手との連戦でした。

特に飯村選手とは今まで勝てていなかったという話もありましたが、振り返ってどうでしたか?

鈴木:やっぱり明治大の選手はレベルが高くて、特に飯村選手にはこれまで一度も勝てたことがなかったので、正直厳しいかなという気持ちもありました。

でも、今回は挑戦者として思い切ってぶつかれたので、それが結果につながったと思います。

冷静なプレーで優勝へと繋げる

写真:鈴木笙(筑波大)/撮影:ラリーズ編集部
写真:鈴木笙(筑波大)/撮影:ラリーズ編集部

――大会全体を通じて、特に自分の中で良かった点は何ですか?
鈴木:今までは自分のプレーが崩れると、試合全体も崩れてしまうことが多かったんですけど、今回は相手の様子をしっかり見ながら、冷静に戦うことができたと思います。

そこが成長した部分かなと思っています。


写真:田原翔太(筑波大)/撮影:ラリーズ編集部

――今日の試合では田原選手がベンチに入ってくれていましたが、同級生のベンチはどうでしたか?
鈴木:同期ということもあり、試合中本当に助けられました。
――今回、筑波大は男女アベック優勝(女子シングルスでは青井さくらが優勝)でした。この結果についてはどう受け止めていますか?
鈴木:男女で良い結果を出せたのは筑波大学としても大きな意味があると思います。

女子は昨年のインカレでも優勝していますし、男子もその勢いに乗って、結果を残せるよう頑張っていきたいです。

最後のインカレへと臨む。今年こそは「優勝」

写真:三浦裕大/田原翔太(筑波大)/撮影:ラリーズ編集部
写真:三浦裕大/田原翔太(筑波大)/撮影:ラリーズ編集部

――同級生の三浦選手や田原選手とともにチームを引っ張ってきて、いよいよ4年生ですね。

今年のインカレに向けての意気込みをお願いします。

鈴木:インカレは1年生のときからずっと優勝を目指してきましたが、3年連続でベスト8に終わっていて悔しい思いをしてきました。

今年が最後のチャンスなので、強い同級生と力を合わせて、なんとしても優勝したいです。

――今後の目標について教えてください。
鈴木:まずはインカレで今年こそは優勝を目指してしっかり準備したいと思います。

また、今回関東学生で優勝できたので、次の全日学(個人の部)でもこの勢いのまま優勝を目指して頑張っていきたいです。

取材・文:山下大志(ラリーズ編集長)