
NBAファイナルはディフェンスのサンダー対オフェンスのペイサーズという「最強の矛盾対決」に
シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(写真:AP/アフロ)
インディアナ・ペイサーズがニューヨーク・ニックスを下しNBAファイナルに進出したことで、ついにファイナルのカードが決定した。
「オクラホマシティ・サンダー対インディアナ・ペイサーズ」というカードとなったわけだが、両チームとも観ていて楽しいバスケスタイルであるため、間違いなく盛り上がるシリーズとなるはずだ。
「ディフェンスのサンダー」「オフェンスのペイサーズ」という最強の矛盾対決とも言い換えられるこのNBAファイナルは、果たしてどのような戦いになるのか、予想してみよう。
ペイサーズは全員バスケで対抗も実力ではサンダー優位か
ペイサーズは過去15年の間にカンファレンスファイナル敗退が3回と黄金時代を築けずにいたが、ようやく今シーズン念願のNBAファイナルに辿り着いた。
オフェンス力と10人以上の選手を起用する「全員バスケ」が特徴のペイサーズの要となるのは、25歳のタイリース・ハリバートンだ。
これまでは怪我が多くNBAでも大スターといえる選手ではなかったものの、ドライブや3ポイントも上手く味方選手のフリーを瞬時に見つける能力は非常に高く、評価は急上昇中だ。
歩幅が大きさを活かしたプレーも特徴の1つといえる。
年齢的な面を踏まえれば、今後NBAのスターとして名を馳せる可能性は高いだろう。
しかし、NBAファイナルの相手となるオクラホマシティ・サンダーの壁は高い。
レギュラーシーズン50勝32敗のペイサーズに対してサンダーは68勝14敗。
NBA全体でもダントツの勝率を誇るこのチームは今シーズンのプレイオフで4回も30点差以上の差を付けて勝利している。
さらにこれまでNBAでファイナルに進出したチームの中で2番目に若く、その勢いは凄まじい。
シーズンMVP&得点王のシェイ・ギルジャス・アレクサンダーの存在だけでも厄介だが、セカンドオプションのジェイレン・ウィリアムズもエース級の選手ゆえにシェイ・ギルジャス・アレクサンダーを抑えれば勝てるというわけでもない。
高さの面でもチェット・ホルムグレンとアイザイア・ハーテンスタインがおり、局地戦で勝ることも出来ない。
得意の速攻で活路を見出したいところだが、サンダーも速さを兼ね備えた選手が多いため、試合を優位に進めるのはなかなか難しいというのが正直なところだろう。
果たして多くのファンが予想する通りサンダーがファイナルを制することになるのか。
それともペイサーズがそのオフェンス力でサンダーを粉砕しファイナルを制するのか。
6月6日から始まるNBAファイナルに注目だ。
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