
日本代表復帰の佐野海舟、森保監督&日本サッカー協会の心意気に応える大事な2連戦に
佐野海舟(写真:SportsPressJP/アフロ)
5月23日、日本サッカー協会は6月の北中米W杯アジア最終予選2連戦(6月5日オーストラリア戦、6月10日インドネシア戦)に臨む日本代表メンバー27人を発表した。
すでに日本代表はW杯出場を決めているため大幅に入れ替えとなったが、スキャンダルの影響で約1年2ヶ月間招集されていなかった佐野海舟(マインツ)の復帰が大きな話題となっている。
ブンデスリーガで圧倒的な実績を残し日本代表に復帰した佐野
佐野海舟の過去のスキャンダルは決して消し去ることはできず、これから先のサッカー人生において言われ続けるだろう。
日本代表召集への反対意見も今後少なからずあり続けるだろう。
それでも森保監督と日本サッカー協会は招集に踏み切った。
明らかにリスクのある決断となったわけだが、佐野本人の視点で考えれば、「ここで結果を出さなければ男ではない」といった心境ではないか。
・ブンデスリーガ全体における走行距離1位
・ブンデスリーガ全体におけるデュエル勝利数4位
・「ジ・アスレティックス」の選出する今季のブンデスリーガベストイレブン選出
所属するマインツでは第1節と第3節のみ残り10分程度でベンチに下がったが、それ以外はスタメンフル出場をシーズン最後まで継続した。
ディフェンシブなボランチであるにも関わらず、受けたイエローカード3枚のみというのも特筆べき凄さだ。
このように、欧州で活躍の目立つ日本人選手の中でも特に際立つ存在感を放っている佐野だけに、実力的には日本代表でも主力としてプレーできるはずだ。
運動量やボール奪取力ばかり目立つが、相手のプレーを予測する能力も一級品であり、それゆえにファウルを犯さずにボールを奪えているともいえる。
そしてボール扱いも攻撃的MF並みに上手く、縦への推進力も持ち合わせている。
フィニッシュに絡むプレーには課題があるが、ボランチとしてはすでに遠藤航や守田英正レベル、いやもしかしたらそれ以上といえるかもしれない。
今回は実の弟である佐野航大(NEC)も招集されており、モチベーションはこの上なく高いだろう。
招集された久保建英や鎌田大地、中村敬斗、遠藤航らとどのような連携が取れるのか。
そして個人としてどれほどアピールできるのか、2連戦の佐野のプレーに注目だ。
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