THINK SPORTS『モノマネ』

 

子どものころ、好きなスポーツ選手や動きに特徴あるスポーツ選手の「モノマネ」をした経験はないだろうか。

友だちの関心を引をいたり、笑わせたり。当時はそんなことを考えてのモノマネだったかと思うが、スポーツには「マネでうまくなる」という話がある。

実際、初心者が上達するために最初にやるのは、正しい動きをしている選手やコーチのマネだろう。最初は正確にできなくても、何度も繰り返してマネることで、少しずつ正しいフォームを身につけられるわけだ。

また、例えばプロ選手のマネをするのは、そのスポーツのトップアスリートの動きをやるわけなので、モノにできれば上達の近道になることがわかる。好きな選手をマネするとなれば、よりモチベーションもあがり、反復練習がより長く続けられるというものだ。

「マネでうまくなる」は、反復練習と動きのチェックによるフィードバックの繰り返しだ。マネをすることで得た「感覚」を自分の体で感じ、それを何度も繰り返し、微調整を加える。そうしているうちに、なぜそういう動きをするのかを理解するようになり、自身の上達を考えるなら、完璧なマネから自分に合ったアレンジが出てくるはずだ。

こうして考えてくると、マネすることはスポーツ上達の基本的なアプローチであるのが分かる。

 

 

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