
軟鉄鍛造なのに飛ぶ!? ミズノの新アイアン『GH-251』は新次元のやさしさだった
アスリート顔なのにやさしく飛ばせる
3月にR&AとUSGAの適合リストに掲載されたミズノの新アイアンがついにベールを脱いだ。モデル名は『GH ‒251』。ミズノの人気現行モデル『MPシリーズ』や『JPXシリーズ』とも違う軟鉄鍛造アイアンの性能に迫る。
『GH-251』の外観だけを見れば、アスリート系アイアンと言えるだろう。キャビティバックながらトップブレードの薄さとストレートに見せるネック形状が、シャープな印象を与える。トゥの頂点が高い位置にあることも、一般的なやさしいアイアンとは一線を画す。
しかしスペックに目を向けると、やさしく飛ばせる工夫がある。ロフトは7番で29 度。男子プロたちが使うアイアンに比べると3〜5 度ほど立っていて、一番手以上の飛距離が期待できる。ヘッド長に関してはアスリート系アイアンが70ミリ台なのに対し83.3ミリと 長く、構えたときに安心感がある。
また、フェースを薄くして反発力を高めると同時に、その重量をトゥヒールに配分することでスイートエリアを拡大。飛距離が落ちてきたと感じ始めた50~60代のゴルファーがやさしく使いこなせる、軟鉄鍛造アイアンに仕上がっている。
プロとマイネク女子がGH-251を試打
では実際の性能はどうなのか。普段から軟鉄鍛造アイアンを愛用する3人、マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(マイネク)に参戦する吉村悠菜と今井鮎美、そして雑誌や動画のコンテンツで数多くのクラブを試打してきた海老原秀聡に『GH-251』を打ってもらった。
■吉村悠菜(左)
よしむら・ゆうな/ 2003年生まれ、埼玉県出身。ドライバーのHS42~43m/s。開志学園3年時に出場した21年の全国高校女子野球選抜大会で優勝。高校卒業後、本格的にゴルフを始めた
■今井鮎美(右)
いまい・あゆみ/ 2001年生まれ。埼玉県出身。ドライバーのHS42~43m/s。普段から軟鉄鍛造を使う。昨年のマイネクでは8試合に出場して2度のトップ10入り。今季は初優勝を目指す
■海老原秀聡
えびはら・ひであき/ 1990年生まれ、東京都出身。ドライバーのHS50m/s。中央学院大卒業後、プロテストに一発合格。現在は「GOLF&FITNESSPOINT芝浦」を中心にレッスン活動を行う
最初に『GH-251』を手にした吉村は「トップラインが細くて構えやすい」、次にアドレスした今井鮎美は「フェースが長めで構えたときに安心感があります」と、顔を一発で気に入った。 実際にボールを打ってみると「柔らかい打感で音がめっちゃいい」(今井)、「打感がソフトで柔らかい」(吉村)、「フェースに吸い付くような感じで打球音がソフト」(海老原)と、ミズノの軟鉄鍛造アイアンの心臓ともいえる心地良い打感と打球音を3人ともに絶賛した。
また、『GH-251』は7番アイアンでロフト 29 度と立っているため、一体成型の軟鉄鍛造ながら飛距離が出る。ドライバーのヘッドスピードが42~43 m/s の吉村と今井は、キャリー150ヤード超えを記録。同50 m/s の海老原にいたっては、キャリー197 ヤード、トータル210ヤードを叩き出した。
しかも、ただ飛ぶだけではない。吉村は「飛ぶアイアンは球が低くて止まらないことがあるけど、『GH-251』はしっかり上がっていました」と弾道の高さに驚いた。一方の今井がびっくりしたのはヘッドの抜け。「フェアウェイだけでなく、ラフでの振り抜きがすごくいい。 簡単に打てそうです」。続いて海老原は、「薄い当たりでも飛んでくれて、直進性がすごい」と、ミスの許容範囲の広さを挙げる。最後にマイネク女子2人に『試合で使える?』と聞くと、「すぐに使えます」と口をそろえた。
ミズノの新アイアン『GH-251』は5月16日に発売予定。100セット限定でブルーIP仕上げも販売される。実際に手に取って、本格アイアンのシャープな顔と柔らかい打感、やさしさを体感しよう。
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