最高の一瞬 『トルメンタ』

 

先日行われた第103回全国高校サッカー選手権大会。2回目はNACK5スタジアム大宮で行われた、青森山田対高川学園の2回戦です。スタジアムは満員で、観戦チケットは完売のお知らせも出ていました。

この試合、高川学園は「トルメンタ」で昨年度優勝校の青森山田から先制点を奪いました。

「トルメンタ」は3年前の第100回大会で高川学園が得点につなげたことで話題となった、コーナーキックなどセットプレーのシーンでやるプレーです。スペイン語で「嵐」を意味しますが、複数の味方選手が手をつないで円になり、ぐるぐると回ってからランダムにゴール前に入っていき、相手のマークを外すものです。

後半7分、右コーナーキックを得た高川学園がこの必殺技を繰り広げました。目まぐるしく鮮やかな得点劇でした。

このようなプレーは、カメラマンとしても狙いが定まりません。ある程度予測しても相手選手と同じように惑わされてしまいますし、ボールを追い続けていては速い展開に追いつけない。ゴールシーンはアップで狙うより、ある程度広い視野でゴール前の混戦を写しておくのが良い撮り方だろうと感じました。

試合終了は2-1で高川学園が勝利して3回戦へ。前回は3年前の準決勝で対戦して、6-0で青森山田が勝って優勝もしていました。今回、高川学園にとってはリベンジを果たした試合となりました。

高川学園は山口県防府市にあります。防府市は私が昨年11月に競輪の取材で訪れたところで、新山口駅から防府駅へ電車に乗った際に高川学園のバックを持った学生を目にしていたので身近に感じていました。防府には日本で初めて創られた天神さまである「防府天満宮」もあり、海の幸もおいしく頂いた印象深いところでした。

 

 

 

▼高橋 学(たかはし・まなぶ)

1975年、福島県福島市生まれ。東京ビジュアルアーツ写真学科でスポーツフォトを専攻。1996年より(有)ジャパンスポーツで実績を重ねてフリーランスに。現在はサッカー、フットサル、陸上、フィギュアスケートなど様々なスポーツを取材している。

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