最高の一瞬 『静岡学園』

 


 

第103回全国高校サッカー選手権大会。準々決勝では静岡学園と東福岡が「Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu」で対戦しました。

静岡学園にはJリーグの川崎フロンターレに今シーズン入団内定している野田裕人(のだ・ひろと)がいました。ちょうど昨年末に私が競輪の取材で静岡に行った際、地元の新聞を読んでいたら、静岡学園の野田が川崎フロンターレに内定という記事が載っていて、どんな選手か気になっていたところでした。

野田は背番号6番で先発出場。左腕にはキヤプテンマークがつけられていました。ポジションはサイドバックで、前半は右サイドを駆け上がりクロスを出すなどのチャンスを作りました。後半は柔らかいボールタッチでディフェンダーを交わすドリブルも見せ、躍動する姿が印象的でした。

試合はスコアレスでPK戦での決着になりました。

先攻の静岡学園は、4人目のキッカーが野田でした。ボールの向きを確認し両手でボールをセット。小刻みな助走から右足を振りぬきましたが、ボールはクロスバーを越えてしまい、両手で頭を抱えました。結局PK戦は6人目まで蹴って4-5で静岡学園は敗退となりました。

試合後、応援団に挨拶しピッチを去る際に、野田からは流れ出るほどの悔し涙が見られました。ここは川崎フロンターレのホームスタジアムです。きっと再びこのピッチに立ってJリーグで活躍してくれるでしょう。

 

 

 

▼高橋 学(たかはし・まなぶ)

1975年、福島県福島市生まれ。東京ビジュアルアーツ写真学科でスポーツフォトを専攻。1996年より(有)ジャパンスポーツで実績を重ねてフリーランスに。現在はサッカー、フットサル、陸上、フィギュアスケートなど様々なスポーツを取材している。

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