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セカンドトップ化により覚醒の三笘薫が3試合連続となる40m独走弾!日本代表でもシャドー起用がベストか
三笘薫(写真:REX/アフロ)
三笘薫は27歳にして選手として完成されたといえるかもしれない。
2月22日、プレミアリーグ第26節「サウサンプトン対ブライトン」の一戦が行われ、0-4でブライトンが勝利した。
この試合に左WGでスタメン出場した三笘薫は71分にハーフウェーラインから独走し得点を奪うなど、チームの勝利に貢献した。
新たなプレースタイルで覚醒中の三笘
この試合の前半、三笘にビッグチャンスが訪れる。
右からのクロスにエリア内深くに飛び込み右アウトサイドで合わせるシュートを放つ。
わずかにコントロールがズレてしまったが、決まっていれば拍手喝采の得点となったはずだ。
その後も何度も中にポジションを取り裏抜けをするシーンがあり、明らかに以前とは違うプレースタイルとなっていることがわかる。
中央寄りのポジションに立つことで、左SB(この日の試合であればランプティ)が攻め上がりやすくなり、左に流れることが多いジョアン・ペドロとも被ることが少なくなる。
なにより常に相手SBがマンツーマンで付くことがなく、ボランチなどのフォローにより1対2の状況で勝負する回数が減っている。
得点シーンではハーフウェーライン付近でジョアン・ペドロからの落としを拾うと、圧倒的なスピードで独走しGKとの1対1をループ気味のシュートで制した。
この突破も中央のポジションからであり、ライン際に張り付く左WGではなく、よりセカンドトップ的な選手になったわけだ。
これでいて守備意識も高いのだから、チームにとっては非常にありがたい選手といえるだろう。
日本代表でもシャドー起用がベストか
ここ数試合の三笘を見れば、コンディションの良い状態で三笘を中央寄りに配置するのは、最も脅威となる起用法だと判断できる。
日本代表もWBの採用によりCFの下に2つのシャドーポジションがある。
三笘はまさにこの左シャドーに適した選手となったわけだ。
右のシャドーには久保建英が適任であるため、南野拓実や鎌田大地は必然的にサブとなってしまうが、三笘と久保をCFの下に並べた形こそ日本代表最強の布陣だといえるだろう。
左WBが中村敬斗のみとなってしまうためやや選手層に不安が残るが、伊藤洋輝が実践に復帰しており、数ケ月後には左WBができる冨安健洋も復帰できると考えれば、そこまで深刻な状態にはならないだろう。
今後ブライトンでも日本代表でも得点を量産し続ける三笘薫が見られるかもしれない。
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