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久保建英(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

久保建英、完璧アシストで国王杯勝利に貢献!選手としての完成形に近づき欧州トップクラスの選手に

久保建英(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
1月16日、スペイン国王杯(コパ・デル・レイ)ラウンド16「レアル・ソシエダ対ラージョ」の一戦が行われ、3-1でレアル・ソシエダが勝利した。

この試合にスタメン出場した日本代表MF久保建英は1アシストを含む圧巻のプレーを披露。

これで今季4得点3アシストとなったが、その数字以上に相手チームからすると「怖い選手」となっている。

まるでメッシ!アンクルブレイクも披露

対戦相手のラージョ・バリェカノはラ・リーガで9位につける中堅クラブであり、欧州においても決して弱いクラブではない。

そんなクラブを相手に久保は圧巻のプレーを何度も見せつけた。

以前、「ボールさえ持てばどうにかなる」と久保本人が言った通り、久保の足元にボールが収まればすでに相手は不利な状況のように錯覚するほどだ。(通常サッカーでは対峙した状況下においてディフェンスが有利)

オヤルサバルの先制点をアシストした場面では、得意の右サイドではなく左サイドを完璧に突破して見せた。

ギリギリまで正対した状態でドリブルをし、抜群のキレで縦に突破すると、小さなフェイントを1つ入れて対峙する選手を完全に振り切った。

しかもただ突破して闇雲にクロスを入れるのではなく、完全にオヤルサバルを視界に捉えて完璧なパスを届けたのだ。

その後も随所にキレのあるドリブルやパスを繰り出した久保だが、後半にはこれまでよりもさらに選手として完成形に近づいたことを証明するようなプレーが飛び出す。

ハーフウェーライン近くで相手選手2枚を引き剥がしたプレーだが、ラージョの選手は完全に手を使いファール覚悟で久保を止めようとしたのだ。

これまでもラ・リーガ屈指のテクニックのある選手だったが、まるでメッシのような力強いドリブルも可能となってきている。

さらには対峙する選手をアンクルブレイクする場面もあった。(アンクルブレイク=マークするディフェンダーをフェイントで転ばせること)

今季の久保を見ていて分かるのが、すでに全盛期の中田英寿や香川真司に匹敵するレベルに達していると判断できることだ。

いや、選手個人としての能力だけで見れば、それ以上のレベルに達していると言っても過言ではないかもしれない。

確かに「数字」という面ではやや物足りなさはあるが、試合への影響力という面ではラ・リーガでもトップ10に入るような存在感がある。

それでいてまだ23歳だというのだから驚きだ。

今後6~7年は欧州トップクラスの名手としてその名を轟かせることだろう。

日本のサッカーファンはもちろん、目の肥えた欧州のフットボールファンも、今後長期にわたり久保の1つ1つのプレーに酔いしれることだろう。

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