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【Tリーグ】チャンウジンが競り合いに強い理由 激戦の韓国選手対決制し金沢ポートがプレーオフ争い残る

<卓球・ノジマTリーグ2024‐2025シーズン(7thシーズン) 日程:1月12日 場所:宜野湾市立体育館 >

12日、現在5位の金沢ポートと首位の琉球アスティーダが対戦、韓国選手同士の対決を制したチャンウジン(金沢ポート)の活躍などで、マッチカウント3-1で金沢ポートが勝利した。

チャンウジン(金沢ポート)
写真:チャンウジン(金沢ポート)/提供:琉球アスティーダ/T.LEAGUE/アフロ

マッチポイント握られるも大逆転

ダブルスを琉球、第2マッチを吉田雅己(金沢ポート)が取って迎えた第3マッチは、昨季まで金沢ポートに在籍していたチョスンミン(琉球アスティーダ)と、チャンウジンとの対戦。国際大会の実績から考えると、韓国代表エースのチャンウジンが有利かと思われたが、約3週間前の韓国選手権では同カードでチョスンミンが勝利している。

試合は、前日の試合からダブルスも含めて3連勝中と好調のチョスンミンが、先手を取りながらミスの少ない安定したプレーで2ゲームを連取する。


写真:チョスンミン(琉球アスティーダ)/提供:琉球アスティーダ/T.LEAGUE/アフロ

第3ゲームも9-10とチョスンミンがマッチポイントを握るが、そこからチャンウジンが冷静に2本連取し、窮地を脱する。

その勢いで第4ゲームを取ったチャンウジンは最終第5ゲーム目も9-9ともつれる。
サービス権を持ったチャンは、1本目にバックへロングサービスを出して回り込み強打、10-9とマッチポイントを奪う。最後は、ショートサーブからラリーに持ち込むと相手のミスを誘い、ゲームカウント3-2で大逆転勝ちを収めた。


写真:チャンウジンと喜び合う金沢ポートベンチ/提供:琉球アスティーダ/T.LEAGUE/アフロ

チャンウジン「怖いけどトライする」

これで、チャンウジンのTリーグ戦績は4勝1敗。出場マッチ数がまだ少なく、Tリーグ公式サイトのマッチ勝率スタッツに記載はないが、勝率は8割、第5ゲームに限っては勝率10割である。

なぜ、競り合いに強いのだろうか。試合後、チャンウジンに聞いた。

――チョスンミン選手との激戦の勝因は。

3週間前の韓国選手権ではチョスンミン選手に0-3で負けていたので、実は試合前はナーバスでした。

2ゲーム目まではチキータ封じのために色々なサーブを散らして出しましたが、全てに対応されました。ベンチで監督から“いったん落ち着いて、1ゲームずつ”、吉田選手からは“縦回転のサーブでいいんじゃないか?”とアドバイスを受け、サービスを変更したのが大きかったです。

そこからは自分の得意な展開に持っていくことができました。

最終5ゲーム目は、みんなから“信じているから好きにやってきて”と言われ、自分もエースとして頑張って勝たないと、と振り切りました。

――終盤競った場面でも落ち着いているように見えます。なぜ競り合いに強いのでしょうか。

いや、自分も緊張してますよ(笑)。特に若い頃は、どうしても安全に、セーフティにいってしまい、それでたくさん負けました。

だから試合のたびに、競り合いのたびにチャレンジしてきて、いまの自分があります。

いきなり競った場面で仕掛けられるようにはなりません。怖いですが、でもトライしてみる。そのトライを重ねた数だけ、競り合いで行けるようになるはずです。

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