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東西46大学440人超が集った医療系学生の全国大会「堅田杯」今年も開催 男女で金沢大・堅田、吉田が単複で優勝飾る<第3回東西日本医薬保交流大会堅田杯>

<第3回東西日本医薬保交流大会堅田杯 日程:11月2〜4日 場所:いちのみや中央プラザ体育館(11月2日のみ木曽川体育館併用) 主管:名古屋市立大学医薬看卓球部>

11月2〜4日に第3回東西日本医薬保交流大会堅田杯が開催され、全国から集まった医療系学生が最高の舞台で交流や試合を楽しんだ。競技は男女経験者シングルス、男女大学始めシングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの7種目が行われ、各種目で優勝者が決定した。

第3回東西日本医薬保交流大会堅田杯とは

堅田杯とは、コロナ禍で大会がない医療系学生のために金沢大学医薬保健学域医学類(当時3年)の堅田晃史が、2022年9月に急遽体育館が取れたことから開催した非公式の全国大会。

体育館が取れた1ヶ月後の10月に第1回大会が開かれ、9大学100名もの学生が参加。そして2023年10月の第2回大会は35大学270名超、今年開催の第3回大会では北は宮城県、南は熊本県まで全国46大学から440名もの医療系学生や卒業生が集まり、大いに盛り上がった。

写真:集合写真/撮影:ラリーズ編集部
写真:集合写真/撮影:ラリーズ編集部

大会初日の朝には昨年度に引き続き、2024年アジア選手権日本代表の松平賢二(協和キリン)から大会参加者に向けた応援ビデオメッセージが届けられ、会場のボルテージをより一層高めた。

また、堅田杯は「東西日本の医療系学生間の交流ができるように」という想いから、”卓球大会”という既存の常識を破った「最高の舞台での試合であり、最高のお祭り」というコンセプトで運営。

ダブルスでは大学間の連合ペアの参加がしやすいように運営によるペアのマッチングもあり、たくさんの連合ペアの参加があった。試合間では景品抽選会や、試合以外にも交流ができて思い出に残るさまざまな企画が実施された。

写真:景品の写真/撮影:ラリーズ編集部
写真:景品の写真/撮影:ラリーズ編集部

大会実行委員長の堅田による「既存の大会の常識を破る企画」として、昨年の大会公式ロゴ、Tシャツ制作に端を発し、今年は新たに大会記念タオル、公式HPや公式BGM、大会記念動画も制作され、当日だけでなく、大会前から大会後まで楽しめるように趣向が凝らされた。

大会では試合の待ち時間に交流が楽しめるように会議室でもさまざまな企画が実施され、他大学の選手と行くと無料で食べられるおやつドリンクコーナーでは大勢の参加者の笑顔が溢れていた。また、特別表彰や想い出日記なども設けられ、昨年自分が書いたものを探して笑っている姿もたくさん見られた。

写真:会議室企画写真/提供:堅田晃史
写真:会議室企画写真/提供:堅田晃史

その他、会場中に散りばめられた多数の企画、参加者は交流しながら楽しんでいた。

第3回堅田杯記念movie

堅田杯の想い出をギュッと詰め込んだmovieです。提供:堅田晃史

堅田杯実行委員長堅田コメント

写真:景品抽選会の様子/撮影:ラリーズ編集部
写真:景品抽選会の様子/撮影:ラリーズ編集部

まず、大会に関わってくださったすべての皆様に心より感謝申し上げます。たくさんの方々の支えと協力で、今があります。参加者があっての大会が年々大きくなっていく姿や会場に溢れる笑顔を見て、思い描いた堅田杯の理想像が目の前にあることに感動の気持ちでいっぱいです。

堅田杯の展望について

写真:試合以外での交流の様子/撮影:ラリーズ編集部
写真:試合以外での交流の様子/撮影:ラリーズ編集部

とてもありがたいことに、来年、再来年も主管してくださる大学様がいて、私が卒業してからも堅田杯が続いていきます。この大会が他の大学との繋がり作りの場や、卒業後の集いの場となれば嬉しいです。

将来的にできたら面白いと考えているのは、医療系大学を目指す人の相談ブースやこども向けのお医者さん体験・AED体験ができるブースですね。子どもに会場に来てもらってお医者さん体験やAED体験をしてもらうことで、いざという場面でAEDを正しく使えるようになったり、将来医療に興味を持ってもらえる第一歩になれたら良いなと。これだけたくさんの方に支えてもらっている堅田杯が、何か社会に恩返しできたら面白いなって。

あとは、堅田杯のブースで観客が数千人来るようになったらキッチンカーを呼んだりして、イベントとしても経済を回したりなんて。

まあ夢ですが、とにかく参加者の皆さんが『最高だったなぁ~』って楽しんでもらえる大会でありたいです!

協賛(敬称略、50音順)

株式会社ラリーズ
松平賢二(協和キリン)
名駅貸切パーティースペースKNGHIT
Project WARAKU(大会公式BGM作成)
Thanks!(鹿児島県卓球クラブ)
TRY(石川県卓球クラブ)

大会結果

東医体、西医体、全薬、オールデンタル、全保など医療系全国大会の優勝者が多数参加するハイレベルな大会となった。

男子経験者シングルス決勝では、3年連続同カードの対戦となった。大会実行委員長の堅田晃史(金沢大)と松林慧樹(信州大)が対戦し、ゲームカウント3-0で堅田が勝利。第1回大会から3連覇を達成した。また、堅田は阿部竜真(信州大)と組んだ男子ダブルスでも優勝しており、2冠を達成している。

女子経験者シングルスでは吉田詩衣菜(金沢大)が優勝を果たした。吉田は古閑彩葉(大阪医科薬科大)と組んだ女子ダブルスでも優勝しており、堅田と同じく2冠を達成した。

全国大会として例を見ない大学始めの部でも日頃の練習の成果を十分に発揮し、各テーブルで熱戦が繰り広げられた。男子大学始めシングルスでは、「この大会のために1年間練習を重ねてきた」という三宅雄太(大阪大)が悲願の初優勝を手にした。女子大学始めシングルスでは、6年生の矢守瑞(名古屋市立大)が6年間の積み重ねの成果を発揮し、見事栄冠を掴み取った。

写真:医療系ミックスの伝統「仮装での出場」/撮影:ラリーズ編集部
写真:医療系大会混合ダブルスの伝統「仮装での出場」/撮影:ラリーズ編集部

初開催の混合ダブルスでは着ぐるみで参加する医療系大会独自の伝統が今大会でも見られ、大いに湧き上がった。上位の対戦では大きな応援が飛び交う中、松林慧樹/工絢(信州大)ペアが息の合ったコンビネーションで勝利し、初代王者の栄冠に輝いた。

また、無敵の応援団賞、あいつめっちゃ楽しんでるやん賞、SNS交換王賞などのユニークな特別賞には長田涼太郎(名古屋市立大)、須田友晃(日本大)、富永龍(日本大)の3名が選出された。

大会結果の詳細は以下の通り。

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