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三笘薫(写真:REX/アフロ)

またも終盤に失点で勝利を逃したブライトン 三笘薫も勝負の回数減りWGとしての存在感半減

三笘薫(写真:REX/アフロ)
12月8日、プレミアリーグ第15節「レスター・シティ対ブライトン」の一戦が行われ、2-2の引き分けに終わった。

日本代表MF三笘薫は左WGで先発出場し89分までプレーしたもものの、決定機を外しドリブル突破もほとんどないなど目立った活躍はできなかった。

試合終盤での失点の多さが目立つブライトン

第9節ウルヴス戦→88分、後半アディショナルタイム失点
第10節リヴァプール戦→69分、72分失点
第13節ボーンマス戦→後半アディショナルタイム失点
第14節フラム戦→79分、87分失点
第15節レスター戦→86分、後半アディショナルタイム失点

このように、リーグ戦直近6試合だけでも試合終盤の失点(短時間での連続失点や後半アディショナルタイムでの失点)があまりにも多くなっている。

チームとしての守備の意識の統一や中盤を支配しゲームを終わらせる試合巧者なMFの不在、そして単純にDF陣の守備の強度不足といったように、「守ること」に対する不安要素は前監督時代から続いている。

サウサンプトン戦、フラム戦、そして昨日のレスター戦と格下との3連戦で獲得した勝ち点はわずか「2」だけだ。

シティやアーセナルも足踏みしているため、3位以下の上位陣とまだ大きな差はできていないが、この3連戦を3連勝していれば3位に浮上、2勝1敗でも4位であったと考えれば、悪い意味で今季のターニングポイントだったといえるだろう。

WGとしての怖さがなくなった三笘薫

今季これまでプレミアリーグで3得点2アシストとまずまずの結果を残している三笘薫だが、「WGとしての怖さ」は正直なところ薄れてきていると言わざるをえない。

出場時間がチームで最も多く、「三笘を活かした組み立て」を実践しているブライトンだけに、ドリブルで仕掛けずとも戦力にはなっているわけだが、ここ数年と比べると明らかに仕掛ける回数は減っている。

以前はドリブルで仕掛けた回数がプレミアトップの数字を叩き出していたこともあったが、今季は格段にその機会は減ってしまった。

新監督になり中央にポジションを移す機会も増え、守備強度を求められるようになったことが要因として挙げられるが、「ここは勝負すべき」といったタイミングでも避ける場面が目立つのも確かだ。

とりわけカットインからのシュートはほとんど見られなくなった。

縦への突破と切り返してのクロスしかないWGであれば、相手SBからするとそれほど怖い存在ではない。

チームに安定をもたらすために勝負する回数を意図的に減らしている三笘だが、その意識は本当に自身とチームのためになっているのだろうか。

チームが勝利を重ねていればその判断は正解だといえるのだが・・・。

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