「獲得候補にすら入ってなかった」徳田幹太に金沢ポートが複数年契約でオファーしたワケ
大学生チャンピオンとなった徳田幹太(早稲田大学)が、金沢ポートからTリーグに参戦する。
私も学生卓球ファンの1人として、全日学王者にオファーが届いてほしいと願っていたが、まさかの金沢ポートから、しかも複数年契約でのオファーと言うのだから驚きだ。
サプライズ契約の理由を伺うべく、金沢ポートの西東輝監督にインタビューを敢行した。
話を聞いてくと、徳田が自らの結果で人生を切り拓いた事実とともに、西東監督のチーム作りに対する熱い思いが伝わってきた。
実は獲得する候補にもあがっていなかった
ただ、徳田については正直なところ、全日学前まで獲得候補にすら入っていませんでした。
写真:全日学優勝で評価を覆した徳田幹太(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
どこを評価されたのでしょうか?
その1つが「諦めない選手」。これは一番大事です。
勝てるのが一番ですが、勝負事なので負けることもあります。よく例に出して言うのですが、「負けるとしてもかっこいい負け方ができる選手」は評価しています。
どんなに苦しくても粘って簡単に負けない。徳田もそういう選手ですよね。
でも徳田は0-3から踏ん張ってギリギリで逆転勝利。
5回戦から4試合連続フルゲームで28ゲームを戦って、しかもマッチポイントを何度も何度も凌いで優勝と、さすがに心を動かされましたね。
写真:徳田幹太(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
一皮も二皮も剥けたなと思いましたし、「諦めない選手」かつ「人の心を動かせる選手」はなかなかいないので、思い切って最後の1枠を使って獲得しようと決断しました。
写真:徳田幹太(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
今回の徳田を見ていて、踏ん張りがきく選手だと感じましたし、試合中の立ち振る舞いも含めて金沢ポートで獲得したいと思えました。
ポテンシャルの高さを見込んで複数年契約
ただ、高いポテンシャルを開花させてあげて、数年後に金沢ポートやTリーグを代表する選手になってほしいと思っています。
その期待も込めて複数年契約しました。
日本一になるマインドと才能はあるけど、花開いてなかった選手という印象でした。
写真:徳田幹太(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
周りからは卓球エリートに見られてきて、傍から見れば十分な成績を収めてるけど、今の状況を不遇とさえ思えるハングリー精神はとても良いところです。
今回、自分の力で日本一を勝ち取って金沢ポートと契約して人生を切り拓いたというストーリーも、応援したくなる選手だなと思います。
写真:甘いマスクも魅力の徳田幹太(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
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