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馬場咲希が国内ベストの『66』で2位発進 過酷な米下部ツアーで養ったのは“自分で考える力”

馬場咲希が2戦連続で好発進(撮影:佐々木啓)

<樋口久子 三菱電機レディス 初日◇25日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6650ヤード・パー72>

国内ツアー2戦目のルーキー・馬場咲希が7バーディ・1ボギーの「66」をマーク。首位とは1打差の2位タイ発進を決めた。「10番でボギーを打ったけど、きょうはバーディをいっぱい取れた。ボギーを打たないゴルフがこれまでの課題だったので、そこをしっかりできたのが今のスコアにつながったのかなと思います」。プロ転向後、国内ツアーではベストスコアで初日を終えた。

スタートホールの1番パー5で約1メートルにつけてバーディを奪うと、5番でもバーディ。7番からは3連続で奪い、勢いに乗った。ハーフターン後は、10番で1つボギーを叩いたものの、2つバーディを奪って好スコアで終えた。「きょうはパー5でバーディを取れたホールが多かったので、そこのマネジメントがしっかりできたのは良かった」。国内初戦となった「富士通レディース」での反省が生きた形だ。

今週は、中学1年から指導を受けている坂詰和久コーチがキャディを務めている。「試合中も中途半端な距離が残ったときのスイングリズムとかを話しながら、このショットはこれでいこうと話ができて共有できたのが良かったかなと思います」。“師匠の言葉”もラウンドに生かすことができた。

主戦場で戦っていた米国女子下部のエプソン・ツアーでは、アテンドするスタッフの存在はあったものの、ほぼ1人で転戦。キャディは、現地のボランティアやコースのメンバーにお願いをした。

「去年までは、父と2人で試合に行っていました。今年は父なしで、試合の振り返りや自己分析を1人でするのがすごく難しかった。電話とかで話したりはしてたけど、父は試合を見られないので。今までしてくれていた具体的なアドバイスはなしで今年1年やっていました」。過酷な下部ツアーで一人前のプロになるべく、自分で“考える力”を養ったことが生きている。

国内ツアーはこの試合が最後になる予定で、12月に行われる米ツアーの来季出場権をかけた最終予選会(12月5~9日)に備える。「先々週もいい順位で1日目、2日目と回ることができて、そのなかで学んだこともたくさんあったので、先々週の学びをしっかりまたあしたに生かせるように、頑張りたい」。再び渡米をする前に、結果を出して自信をつけたい。(文・神吉孝昌)

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