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最終日最終組から1年 西村優菜はV争いの地で再起を「悪い流れを断ち切りたい」

西村優菜が大会に向けて意気込んだ(撮影:GettyImages)

<ウォルマートNWアーカンソー選手権 事前情報◇26日◇ピナクルCC(米アーカンソー州)◇6438ヤード・パー71>

ちょうど1年前。西村優菜はアーカンソーで優勝争いを演じた。最終日最終組で回り、3位フィニッシュ。ポイントランキングも急浮上させ、今季のシード権獲得を当確させた。

「1年が早いなって思いながら。練習ラウンドを回っていても、いいイメージがあるコース。最終日のゴルフは覚えています」と大会を中継するWOWOWのインタビューに答え、その記憶は鮮明だ。最終18番パー5では残り82ヤードの3打目から60センチにつけるスーパーショットをみせてバーディフィニッシュ。「悔しさもうれしさもありました」としびれるサンデーバックナインを駆け抜けた。

今年はポイントランキング66位で迎える。上位60人が出場できる最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」の出場権獲得を目指しているなか、いまは苦しい時期を過ごしている。7月の「Danaオープン」から6試合連続予選落ち。もどかしさを感じながら、思い入れのある地に乗り込むことになった。

米国女子ツアーでは珍しい3日間競技で、総距離は6438ヤードと短いのが特徴のひとつ。パー71設定とはいえ、例年伸ばしあいの様相を呈し、昨年の優勝スコアはトータル19アンダーだった。「自分でもアイアンが持てるホールが割と多いので、そういういう意味では戦いやすい」とチャンスもある。

「パッティングのフィーリングはいいですし、“どこに外して”というより、シンプルにピンを攻めてバーディパットを打つゴルフになる。ショットがまとまってくれれば」。不調の原因でもあるショット力を取り戻し、「グリーンが去年よりも軟らかく感じるので、もっともっと伸ばしあいになりそう」というバーディ合戦についていきたい。

次戦からは米国を離れ、日米共催「TOTOジャパンクラシック」を含む秋のアジアシリーズが始まる。「いい形でアジアシリーズに入りたいというのもある。悪い流れできてしまっているので、戦いやすいと思うコースでこの流れを断ち切りたい」。今年もまた、アーカンソーを飛躍の地にしたい。

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