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岩崎亜久竜が1差2位に浮上 米予選会1次スキップには優勝が“絶対条件”「丁寧にプレーを」

岩崎亜久竜が上位浮上 今季2勝目に向け視界良好(撮影:米山聡明)

<バンテリン東海クラシック 2日目◇27日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>

12位からスタートした岩崎亜久竜が「65」とスコアを伸ばし、首位と1打差のトータル9アンダー・2位タイに浮上した。今大会後の賞金ランキング5位以内に入れば、来季の米ツアー出場権をかけた予選会(Qスクール)を2次(11~12月)から受験可能。現在、同ランキング10位の岩崎にとっては優勝が絶対条件となるが、それも十分に可能な位置で決勝ラウンドに進んだ。

「ティショットがそんなにばらけなくて、アイアンの調子も良くなってきて、パッティングの距離感も昨日より良かったので楽にプレーできました」と岩崎はティグラウンドからグリーン上まで隙のないプレーを展開。12番パー5で入れてはいけないはずのバンカーからの60ヤードをピンに絡めてバーディを先行させると、15番パー5でも2打目をグリーン手前のエッジまで運んでバーディ。さらに17番から1番まで3連続バーディを奪うなど、快調にスコアを伸ばした。

今大会は2022年以来となる2度目の出場。「前回トップ10(9位タイ)に入れたので、いいイメージは持っています。グリーンが硬くなってきて、飛ぶ選手の方が少し楽にプレーできるのかなと思います」と、自信と手ごたえを感じさせる言葉を残した。

レギュラーツアーフル参戦1年目だった22年に賞金ランキング3位。昨季はその資格でDPワールド(欧州)ツアーに挑戦したが、思うような結果は残せなかった。それでも、海外挑戦への意欲はむしろ強くなっている。2週前の「ANAオープン」で今季初優勝を飾ると、副賞のファーストクラス航空券を、Qスクール受験時に活用すると宣言した。

すでにQスクール1次(10月)にエントリーを済ませているが「(日程が重なる)日本の試合にも出たいですから」とそれをパスして2次から挑戦できるに越したことはない。現在の賞金ランキングと今大会の賞金を照らし合わせて条件は確認済み。「自分が勝ったうえで、周りが悪くないとダメなんですけどね」と苦笑いを浮かべた。賞金ランキングの上位は混戦で、岩崎が優勝しても、他の選手の成績次第では一歩届かず、6位となる可能性もある。

昨年の「日本オープン」優勝で国内ツアーは2028年までのシードを確保しており、不安なく海外に挑戦できる環境は整っている。優勝を目指して戦う残り2日間に向けては「あんまりボギーを打たないように丁寧にプレーをしたいです」。再び世界の舞台で戦うためにも、飛距離を生かした丁寧なプレーを最後まで貫き通す。(文・田中宏治)

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