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“ホステスアマ”の荒木優奈はスーパープレーも無念のV逸 リカバリー磨き、最終プロテスト合格へ

ホステスアマの荒木優奈はV逸も3位でベストアマ(撮影:福田文平)

<Sky レディースABC杯 最終日◇27日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6645ヤード・パー72>

勝負どころのバックナインで力尽きた。ステップ・アップ・ツアー史上7人目のアマチュアVを目指した荒木優奈は「74」とスコアを落とし、トータル12アンダーの3位に終わった。首位を2打差で追い、前半は2バーディ・1ボギーでターン。だが、後半のインは2バーディ・5ボギーと崩れ、3月に所属契約を結んだ「Sky株式会社」が冠スポンサーを務める大会での“金星”を逃した。

「気持ちは変わらず、最後まで平常心でやれました。でも、アドレナリンが出ていたのかな」と後半は持ち前の正確なショットに狂いが生じた。14番では8番アイアンを握った残り142ヤードの2打目がグリーンをオーバーし、奥のバンカーへ。「ぴったりだと思ったのに…。あれっと思った」と痛すぎるボギーを打ってしまう。

それでも、10番では残り133ヤードの2打目を9番アイアンでピンそば10センチにつけるスーパーショットが飛び出し、その時点で首位に追いついた。「一瞬の夢でしたね。でも、10番の2打目はいいショットでした。入ればよかったのに」と苦笑いした。この日は「Sky」のカンパニーカラーであるスカイブルーのベストを着てプレー。大会を盛り上げた19歳のホステスアマは「そう思ってもらえるのなら、うれしいです」と話した。

2度目の挑戦でのプロテスト合格を目指し、10月29日からは最終(茨城・大洗GC)に臨む。今後はプロトーナメントの出場予定はなく、同5日からの国体が最後の実戦となる。「ショットが荒れたときのリカバリーが大切。しっかり調整していきたい」。初めて一緒にプロの試合に出た2歳年下の妹・七海(宮崎・日章学園高2年)はトータル7アンダーの10位。お姉ちゃんの貫禄を示してベストアマチュア賞を獲得したが、「アマチュア」での“勲章”はもういらない。来年はプロの肩書でトーナメントに帰ってくる。(文・臼杵孝志)

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