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「前を向かなければ」 失意のプロテストを乗り越え見据える“次なる目標”【谷田侑里香“最高峰への道”】

エプソン・ツアーも今季残り2試合。ここからが正念場だ(写真:本人提供)

高校時代の1年間、そして大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、今年、再び海を渡り米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場にするツアープロだ。そこをスタート地点に、長年「世界最高峰の舞台」として胸に抱いてきたLPGAツアー参戦を目指している。その姿を追う。

みなさん、こんにちは。今週の月曜日(16日)に日本からアメリカに戻り、今、私は20日から始まる試合(マーフィーUSAエルドラド シュートアウト)に出場するためアーカンソー州にいます。

日本にはプロテスト受験のために戻っていたのですが、静ヒルズカントリークラブ (茨城県、10~13日)で受けた第2次予選を通過することはできませんでした。今年の一番の目標にプロテスト合格を掲げてきたので、とてもショックですし、悲しいというのが率直な気持ちです。

大事な場面で力を出し切れないのは、実力不足ということ。プロテストで結果を出すために新たな環境に身を置き、いろいろな経験をするなかでレベルアップもできている、そんな気持ちも糧に歯を食いしばってきました。そのため終わった直後は、『ここまでやってきたことは無駄だったのか』と悩みもしました。なにか方法が間違っていなかったか? そういったこともしっかりと分析をし、何を変えるべきか、ということを考えないといけません。

まだ事実を受け入れられていないというのも本音ですが、もう終わってしまったこと。どうしたって結果は変わりません。前を向かなければと自分に言い聞かせる毎日です。ただ去年までとは違い、テストが終わってもこうして試合があるということは本当にありがたいことです。エプソン・ツアーも2試合残ってますし、その後、10月末には日本でマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーの試合にも推薦で出させていただきます。そして今は、もうひとつの目標に向けても踏ん張りどころだと思っています。

私はツアーのポイントランキングで、今46位にいます。日本に戻っていたことで出られない試合もあり、順位が下がってしまいましたが、来季のアメリカツアー出場権を得るためにも、最終予選会(QT)から出場できる35位以内に入らないといけません。ここからの残り2試合はともトップ10に入ることを目指していきます。

そういう状況のなか、今週は心強い味方とともに戦うことができます。それが一緒に渡米してくれた母。いつも母が見送ってくれるなか、私は渡米してきました。でも今回は一緒に来ることができ、さらに昨年の2次予選会以来となるキャディを務めてくれます。家を借り、そこで母の手料理を食べられるというのはとても幸せなこと。プロテストのこともあり、気持ちも沈みがちですが、母はいつもポジティブなんです。一緒にいるだけで明るくなりますし、とても楽しく過ごすことができています。

また、次の最終戦(10月3~6日、エプソン・ツアー選手権)では、以前、応援に駆けつけてくれ、さらにキャディまで引き受けてくれたアメリカ在住のご夫婦の旦那さんが、再びバッグを担いでくれます。この大事な2試合は、心強さを感じながら、そして感謝の気持ちを胸にプレーできそうです。

今週のコースはラフにティフトンが混ざっていたり、とにかくグリーン周りがカギを握りそうです。昨年の結果を見ても伸ばしあいの展開にはならなそうですし、総合的な力が試されると思っています。そこでしっかりと優勝を目指すためにも、気を引き締めていきます。最後は精神論にはなりますが…気合と根性でやってやろう! 今はそう自分を奮い立たせています。ぜひとも応援をよろしくお願いいたします!

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