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原英莉花のアイアンの悩みを解決した1グラムの鉛 「たったこれだけで全然違う」

グリップ近くに鉛を1グラム巻いて、ヘッドバランスでいえば0.5ポイントほど軽くなったという

「住友生命Vitality レディス 東海クラシック」の初日に「73」と出遅れた原英莉花。「ここ最近アイアンショットがイマイチで、なんでだろうと思っていたんです」。その症状はダウンスイングでヘッドが速く落ちてくる感覚があった。狙ったところに打ち出せず、距離感も合っていなかったという。

ホールアウト後、原が使用するシャフトメーカー、USTマミヤのツアー担当・清水文弥氏らと話をしたところ「気温や湿度が高く、振れているからシャフトが動いている」という結論に至った。

そして、グリップ近くに鉛を1グラム巻いた。ヘッドバランスでいえば0.5ポイントほど軽くなる。ヘッドが軽くなる分、シャフトの動きも抑えられるというチューンナップだ。原の師匠のジャンボ尾崎もよくやる手法だ。

1グラムの鉛を巻いたことで「手元がしっかりして、シャフトのしなりも抑えられていい感じで振れるようになりました」と、タテの距離が合うショットが増え、2日目はボギーなしの「68」。最終日は「34パット」とグリーン上に苦しんでスコアは伸び悩んだが、「たったこれだけで全然違う。真っすぐ打てる」とアイアンショットには手応えを感じた。

今季はここまで「資生堂レディス」の3位が最高成績。通算5勝のうち、日本女子オープンなど4勝は9月以降に挙げている。秋に強い原が1グラムの鉛で浮上のきっかけをつかんだ。

ちなみに前出・清水氏によるとアマチュアでも「シャフトのしなりを抑えたい」とか、「タイミングがとりにくい」、「手元側に重さが欲しい」と感じたら、同様のチューンナップは効果的という。スイングを見直さずともたった1グラムだけでもショットが良くなる可能性は十分にある。

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パーオン率トップ3のアイアンを調べると意外な共通点があった。関連記事【パーオン率トップ3の共通点を発見! 竹田麗央、岩井明愛、小祝さくらはロフト多めの“軟鉄鍛造”アイアンを使っていた】を読めば、ショットの正確性の秘密が分かる。

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