レアル・ソシエダは本当に沈みゆく船なのか 主力放出&怪我人続出でも浮上できる可能性あり
イマノル・アルグアシル監督(Winner Media/アフロ)
開幕6試合で1勝1分4敗と暫定16位に沈んでいるレアル・ソシエダは、危機的状況に陥っている。
他のクラブよりも1試合消化試合が多い状況での16位であるため、実質降格圏内の順位であると判断しても良い。
6試合で得点はわずか「3」であり、未だFWの得点は「0」となっている。
多くのファンが「今季のソシエダは終わりだ」と落胆しているが、サッカーに絶対はない。
昨日まで最悪の状態だったチームが1つのきっかけで突然連勝街道を突き進むといったことも起こりえるスポーツだ。
現在のソシエダも、今のままでは変わることはできないが、きっかけさえあれば浮上の可能性はある。
勝てるチームに変わるためには、2つの選択肢のうちどちらかを実行するしかないだろう。
①イマノル・アルグアシル監督を解任し新監督を招聘する
最も大きな変化を起こすことが可能となるのは、やはり監督の交代だろう。
選手全員の序列がリセットされ、ゼロからレギュラー争いが始まるため競争意識が一気に高まるというメリットを得られる。
招聘する監督によっては、フォーメーションと戦術を変更しより勝率を上げる戦い方ができるはずだ。
しかし、残念ながらまだこの選択肢が実行されるタイミングではない。
アルグアシル監督は、ソシエダでプレーし、ソシエダでスカウトやBチームの監督、そしてトップチームの監督をしてきた生粋のバスク地方出身者だからだ。
バスクの血を重要視するクラブゆえに、簡単には解任とはならないはずだ。
②フォーメーション変更
アルグアシル監督の解任が現実的に難しいならば、残る選択肢は1つしかない。
それは、「フォーメーション変更」だ。
ソシエダは昨季から「4-3-3」で戦っているが、全くハマっていない。
多くのファンが指摘している通り、以前使用していた「4-4-2」のダイヤモンド型に変更するのがベストな選択肢であるといえるだろう。
トゥリエンテスはレベル的に厳しいが、スビメンディにセルヒオ・ゴメスやスチッチ、久保建英などテクニカルな選手は複数人残っているため、ダイヤモンド型の「4-4-2」も十分に実現可能だろう。
スキル的にはバレネチェアも左MFでプレー可能であり、あと3週間もすればブライス・メンデスも復帰することから、十分に高いレベルで回していけるはずだ。
久保であれば、ダビド・シルバが行っていた役割をこなすことは可能だろう。
2トップはオヤルサバルとベッカー、オスカールソンの3人で回せば一定以上のレベルを保てる。
現実的にはこの選択肢しかないように感じるが、果たしてソシエダの経営陣とアルグアシル監督はどのようにして浮上のきっかけを掴もうとするのだろうか。
今後のソシエダに注目しよう。
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