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米ツアー組の西村優菜、稲見萌寧はともに40位 正念場のシーズン終盤戦での奮起を誓い離日へ

西村優菜は日本のファンから元気をもらい、米ツアーに戻る(撮影:米山聡明)

<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日◇15日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6560ヤード・パー72

参戦2年目の米ツアーから一時帰国して出場した西村優菜は、1バーディ・1ボギーの「72」と最終日もスコアを伸ばせず、トータル2アンダーの40位に終わった。特別協賛の住友生命とスポンサー契約を結ぶ大事なホステス大会。優勝争いに絡めなった24歳は「ストレスが溜まる3日間だった。なかなかいい球が打てず、難しい時間帯が長かったかな」と残念そうに話した。

5試合連続予選落ちの米ツアーから日本に帰ってきた。復調のきっかけをつかみたい今季2試合目の日本ツアーだった。求めていた結果は出なかった。だが、「気持ちよく振ることはできている。ショットも出したいところに打てるようになってきたことは、ポジティブにとらえていいと思う。あとは、しっかりとつかまえてドローを打つこと」と曇りがちな表情の中にも、今後につながる晴れ間はのぞいた。

熱心なギャラリーの声援にパワーをもらい、気持ちは自然と高まった。トップクラスを誇る人気は健在。優勝争いとは無縁の“裏街道”のインからのスタートにも大勢のファンを引き連れ、「情けないゴルフだったけど、最後までついてくださった方もたくさんいた。すごくうれしかったし、頑張らないといけないと思いました」とやる気スイッチは入った。

米ツアーは現在ポイントランク62位で、2年連続のシードはほぼ当確。今後は米国で2試合を戦い、10月からはアジアシリーズに臨み、同31日開幕の日米ツアー共催大会「TOTOジャパンクラシック」(滋賀県)で再び帰国する。「今年の最初に立てた目標は優勝。最後まであきらめずにやりたい」と気合を入れ直した。

米ツアー参戦1年目の稲見萌寧も40位で2週連続で出場した日本ツアーを終えた。19日開幕の「クローガー・クィーン シティ選手権」は、体調不良で途中棄権した6月の「KPMG全米女子プロ選手権」以来となる米ツアー復帰戦。「正直まだ戦える状態ではないけど、少しずつ良くなっている。あとは微調整。どこまでやり切れるかを試したい」。ポイントランクは現在91位。来季シードの80位以内を目指すシーズン終盤に向けて「あと5試合くらいは出られると思う。チャンスが少なくても、そこは頑張りたい」とラストスパートを誓っていた。(文・臼杵孝志)

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